人との結びつきでありがたい情報が!

2013-07-31 06:00:00 | 日記


以前、営業として就業中での事ですが、その頃の私の上司は言わばプレイングマネージャーで、自分も当然顧客の担当を持ち実績を上げながら、その課を管理してゆくという状況でした。その上司としては部下の手前、実績を上げながら部下に指導してゆくわけだから、大変であったと思います。
部下は部下で、口を開けて待ってる者や言われたことしかしない者や上司の実績を越してやろうとしている者や
いろいろでした。私はと言えば、担当した顧客の潜在需要を掘り起こして売り上げに結び付けるようなことをやっていました。やはり、私にとって大事なことは生きた新鮮な情報をいち早くつかみ取り、競合他社より一歩も二歩も水をあけることでした。今は情報が氾濫していろいろなツールでいつでも、どこでも手に入る状況ですが、当時は今ほど情報は容易に入らず、関連新聞や雑誌等で発表されてからは、もうすでに遅しで他社にやられてしまってる状況でした。仕事の出来るヤツは、情報の収集が早いし、そんな情報をどこから得るのか不思議だったりしました。当時、情報は自分の足で靴底が減るまで探してこいって言われたりしましたが、自分の足にも限界があり、自分が情報を獲得した時にはすでに他社が入り込んでどうにもならないなんてことはしょっちゅうでした。
前任者が良かったのか自社を贔屓にしてくれるところはやり易いのですが、その反面、良すぎて比較されたり、悪すぎて毛嫌いされたりして難しい客先もありました。普通なら贔屓にしてくれる客先の訪問が当然多くなります。私は反対でした。難しい客先を自分の力で何とかしようと思いました。そして、訪問の度に同じことを何度も言われたり、嫌味を言われたり、仕事でなかったら文句を言って帰りたいときもありました。それでもめげずに通ってゆくうち相手は前向きな仕事の話をしてくれるようになりました。
そして、それからが大事で今度は自分の方からどんどん相手の中へ入り込んで気を張ってた自分からもう少し
普段的な自分を表現してゆきました。もうそこには以前の嫌味な客先の顔はありませんでした。
その後、その客先はいろんな情報や大きな仕事をくれるようになりました。
その時、私は思い出しました。”情報は自分の足で靴底が減るまで探してこい”と言う言葉でした。
情報は本来、人間関係の中で必要な時に信頼できる相手に繋がってゆくもので、人脈の中に血液のように
流れている養分のような気がしました。
だから、信頼できる情報は容易には築けない人間関係の中で初めて生かされてゆくものなのでありました。

どんなにIT技術が発達しても、そしてそれを駆使していろいろな情報を獲得しても、仕事に結び付けてゆくのは
やはり、人間です。誰だって自分が知っている安心できる人間に仕事は頼みたいはずです。
私はいつになっても仕事を達成してゆくうえで、情報は人間関係の構築の中でこそ生きた新鮮な情報として流れていくような気がします。


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