コルナティ国立公園の海域に入って、アドリア海(Jadransko more)外海のうねりに揺られることおよそ30分、マナ島(Mana)の断崖を眺めつつクルーザーは北東へ針路を変えて、コルナティ諸島に囲まれた穏やかなコルナート水道(Kornatski kanal)に入りました。
そこには、連なる断崖の荒々しい景色が続いた外海とは対照的に波静かな海上、多くの島々がなだらかに見える稜線を紺碧の海に伸ばして佇むように浮かんでいる、穏やかな風景が開けていました。
<コルナティ関連リンク>
コルナティ国立公園(Nacionalni park Kornati)
コルナティの地図
コルナティの地図(コルナティ諸島、Kornatsko otočje)
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マナ島の東側。
断崖となってアドリア海外海へ切れ落ちる、荒々しい景観である島の西側とは対照的に、整った円錐形をした峰が緩やかな稜線を海面まで伸ばしていました。
島を形成している岩肌がほとんど露出している島で、土すらほとんど存在していない様子が分かります。
コルナティ諸島の主島である、コルナート島(Kornat)が正面に大きく見えてきました。
岩の地肌が露出しているのは他の小島と変わりませんが、島の大きさが格段に大きいので、広々とした雄大なスケールで、荒野の遠望を楽しむことができます。
このあたりでのコルナート島の標高は200m前後で、かつて人が築いた石垣が真っ直ぐに斜面を駆け上り、尾根を越えて向う側へと伸びていきます。
コルナート水道の南東方向を眺めて。
2列に整列したような島々に挟まれた、細長い水路の海域となっています。
ほぼ同地点から、コルナート水道の北西方向。
右側手前の色の濃いのがビサガ島(Bisaga)で、そのすぐ左の海上わずかに顔を出しているのがゴリッチ島(Golić)、背後の白い大きな島がコルナート島、中央から左にかけて2つの峰があるのがレヴルナカ島(Levrnaka)です。
正面はるか後方に黒く見えているのは、ドゥギ島(Dugi otok)です。
コルナート島とレヴルナカ島との間の海峡に、真っ白なヨットが入っていきます。
北西の方向へと、遠ざかっていきました。
望遠で撮影しているため、正面後方に広がる、黒いドゥギ島が大きく見えています。
その中央右よりの、最も高く見えている左側の峰の上に見えている、建造物らしき小さな白い点は、眺めている方向(リンク先の "A" 地点から "B" 地点を眺めています)から考えると、恐らくグルバシュチャク(Grbašćak)ではないかと考えられます。
コルナティ国立公園のエリアのほぼ中央部ともいえる場所から、ドゥギ島をここまではっきり見渡せたのは、正直意外でした。
樹木のほとんど生えていない、コルナート島の眺め。
かなり大きな島のほぼ全域が、このような特異な植生で、わずかに生える草の色が、不毛の島の山肌に、微妙な薄草色のグラデーションを彩っています。
紺碧の海とのコントラストは、本当に幻想的な光景でした!
かつては人が牧畜や農耕を営んでいたという、今は荒涼たる野原が山上に至るまで、静かに横たわっています。
今なお山肌を直線上に仕切っている石垣の筋が、ここでもかつて人の営みがあったことを物語っているようです。
ヴルリェ入り江(Uvala Vrulja)の入口を扼する小峰。
石灰岩の地肌を筋状に見せながら、美しい薄草色に染まっています。
山肌を直線上に走る石垣の鮮明な筋も、見応えのあるアクセントとなっています。
この峰には、後程登ることになります^^
この峰の海岸近くに、石垣の囲いだけが残骸を残していました。
この囲いの中は農地だったのか、囲いの中にだけ、樹木が生えているのが面白いです。
小さな白い点にしか見えませんが、羊らしき動物が3頭程写っています;
囲いの中央やや右斜め上の、大きな木の右に見えるやや大きくて明るい白い点と、囲いの外の、海岸近くに生えている濃い緑をしている3本程の低木の左斜め上あたりの、ややベージュがかった2つの小さな点です(^^;
飼われているのか、野生化しているのかは、不明です。
入り江の奥に、ヴルリェ(Vrulje)の集落が見えてきました!
ドゥギ島のサリ(Sali)を発って以来、久々に目にする人家です。
背後の荒れた山肌を走る、石垣の描く模様が印象的でした。
船着き場を備えた建物。
ヨットらしき船が係留されているところをみると、別荘なのでしょう。
斜面を登る石垣や、草原一面に岩が剥き出しとなっている、荒れた大地の様子が良く分かります。
こんな幻想的な絶景の中に別荘を持てるなんて、羨ましい限りです(´v`)
間もなく、ヴルリェに到着します。
ヴルリェは、コルナティ国立公園内では最大の集落で、漁港やレストラン、民宿等が入り江の奥に集まっています。
オレンジの屋根瓦が、紺碧の入り江や薄草色の山肌とに、良く映えています。
可愛らしい家々がすぐ傍に建ち並んでいる、小さな埠頭に接岸します。
サリを出発してからおよそ2時間20分後の11時45分頃に、ヴルリェの港に入りました。
正面やや右の斜面の岩が草原に描く、白く太い筋状の模様が目を惹きました!
ヴルリェで小休止、ランチをここでいただきます(^_^)
石を積んだ素朴な埠頭を備えたヴルリェの港も、これまで巡ってきたアドリア海と同様に、大変に澄んだ紺碧の海水に満たされていました。
船を着けるために、かなりの水深があると思われますが、港の底にある、岩などの形が手に取るように分かる程の透明度には驚きました!!
ランチができあがるまでの小一時間程の間、ヴルリェ近辺を散策することにします。
そこには、連なる断崖の荒々しい景色が続いた外海とは対照的に波静かな海上、多くの島々がなだらかに見える稜線を紺碧の海に伸ばして佇むように浮かんでいる、穏やかな風景が開けていました。
<コルナティ関連リンク>
コルナティ国立公園(Nacionalni park Kornati)
コルナティの地図
コルナティの地図(コルナティ諸島、Kornatsko otočje)
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マナ島の東側。
断崖となってアドリア海外海へ切れ落ちる、荒々しい景観である島の西側とは対照的に、整った円錐形をした峰が緩やかな稜線を海面まで伸ばしていました。
島を形成している岩肌がほとんど露出している島で、土すらほとんど存在していない様子が分かります。
コルナティ諸島の主島である、コルナート島(Kornat)が正面に大きく見えてきました。
岩の地肌が露出しているのは他の小島と変わりませんが、島の大きさが格段に大きいので、広々とした雄大なスケールで、荒野の遠望を楽しむことができます。
このあたりでのコルナート島の標高は200m前後で、かつて人が築いた石垣が真っ直ぐに斜面を駆け上り、尾根を越えて向う側へと伸びていきます。
コルナート水道の南東方向を眺めて。
2列に整列したような島々に挟まれた、細長い水路の海域となっています。
ほぼ同地点から、コルナート水道の北西方向。
右側手前の色の濃いのがビサガ島(Bisaga)で、そのすぐ左の海上わずかに顔を出しているのがゴリッチ島(Golić)、背後の白い大きな島がコルナート島、中央から左にかけて2つの峰があるのがレヴルナカ島(Levrnaka)です。
正面はるか後方に黒く見えているのは、ドゥギ島(Dugi otok)です。
コルナート島とレヴルナカ島との間の海峡に、真っ白なヨットが入っていきます。
北西の方向へと、遠ざかっていきました。
望遠で撮影しているため、正面後方に広がる、黒いドゥギ島が大きく見えています。
その中央右よりの、最も高く見えている左側の峰の上に見えている、建造物らしき小さな白い点は、眺めている方向(リンク先の "A" 地点から "B" 地点を眺めています)から考えると、恐らくグルバシュチャク(Grbašćak)ではないかと考えられます。
コルナティ国立公園のエリアのほぼ中央部ともいえる場所から、ドゥギ島をここまではっきり見渡せたのは、正直意外でした。
樹木のほとんど生えていない、コルナート島の眺め。
かなり大きな島のほぼ全域が、このような特異な植生で、わずかに生える草の色が、不毛の島の山肌に、微妙な薄草色のグラデーションを彩っています。
紺碧の海とのコントラストは、本当に幻想的な光景でした!
かつては人が牧畜や農耕を営んでいたという、今は荒涼たる野原が山上に至るまで、静かに横たわっています。
今なお山肌を直線上に仕切っている石垣の筋が、ここでもかつて人の営みがあったことを物語っているようです。
ヴルリェ入り江(Uvala Vrulja)の入口を扼する小峰。
石灰岩の地肌を筋状に見せながら、美しい薄草色に染まっています。
山肌を直線上に走る石垣の鮮明な筋も、見応えのあるアクセントとなっています。
この峰には、後程登ることになります^^
この峰の海岸近くに、石垣の囲いだけが残骸を残していました。
この囲いの中は農地だったのか、囲いの中にだけ、樹木が生えているのが面白いです。
小さな白い点にしか見えませんが、羊らしき動物が3頭程写っています;
囲いの中央やや右斜め上の、大きな木の右に見えるやや大きくて明るい白い点と、囲いの外の、海岸近くに生えている濃い緑をしている3本程の低木の左斜め上あたりの、ややベージュがかった2つの小さな点です(^^;
飼われているのか、野生化しているのかは、不明です。
入り江の奥に、ヴルリェ(Vrulje)の集落が見えてきました!
ドゥギ島のサリ(Sali)を発って以来、久々に目にする人家です。
背後の荒れた山肌を走る、石垣の描く模様が印象的でした。
船着き場を備えた建物。
ヨットらしき船が係留されているところをみると、別荘なのでしょう。
斜面を登る石垣や、草原一面に岩が剥き出しとなっている、荒れた大地の様子が良く分かります。
こんな幻想的な絶景の中に別荘を持てるなんて、羨ましい限りです(´v`)
間もなく、ヴルリェに到着します。
ヴルリェは、コルナティ国立公園内では最大の集落で、漁港やレストラン、民宿等が入り江の奥に集まっています。
オレンジの屋根瓦が、紺碧の入り江や薄草色の山肌とに、良く映えています。
可愛らしい家々がすぐ傍に建ち並んでいる、小さな埠頭に接岸します。
サリを出発してからおよそ2時間20分後の11時45分頃に、ヴルリェの港に入りました。
正面やや右の斜面の岩が草原に描く、白く太い筋状の模様が目を惹きました!
ヴルリェで小休止、ランチをここでいただきます(^_^)
石を積んだ素朴な埠頭を備えたヴルリェの港も、これまで巡ってきたアドリア海と同様に、大変に澄んだ紺碧の海水に満たされていました。
船を着けるために、かなりの水深があると思われますが、港の底にある、岩などの形が手に取るように分かる程の透明度には驚きました!!
ランチができあがるまでの小一時間程の間、ヴルリェ近辺を散策することにします。
taろうさんの巧みな描写で、一緒に船に乗っている気分になってしまいヴルリェの港の写真をみた時「あっ着いた」と私まで何故かほっとした思いになりました。
ラブ島も南と北では全然風景が違うのは、風のせいなのかもしれませんね。
囲いの中にある木はオリーブでしょうか。
きっと羊も飼い主さんがいるのでしょうね。
コルナティ諸島にこんな町があるなんて全然知りませんでした。
写真でも海底の小石がはっきり見えますね。
本当に美しいアドリア海。
またいつかゆっくり水と戯れてみたいです。
旅行前の情報収集中に、かつては農耕や牧畜が行われて盛んに野焼きを行なった結果、このような土地になったという説を別のサイトさんで読んだ覚えがあります。
簡潔にまとめる文才がないので、思い切り逆を行くノンビリ旅行記となっていますが、ゆっくりペースから私が体験した感動をお感じいただけているのであれば、嬉しい限りであります^^
この風の影響はきっと強いのでしょうね。
パグ島も是非訪れたかったのですが、日程の都合で残念ながら断念しました(TT)
ドゥギ島の畑でもそうでしたが、多分囲みの中の木はオリーブだと思います。
乾燥している気候に良く合ったのでしょう。
私も旅行前はコルナティ諸島は無人と思っていましたが、夏季限定で民宿やレストランが開くのと、漁師の方々の漁場近くの基地に利用されているようで、沿岸には綺麗に手入れされた可愛い教会の建物もありました。
アドリア海の美しさは、想像の遥か上を行っていました!
私も次の機会があれば、絶対泳いでみたいです!!←今回は5月の頭で流石にガイドさんに「まだ冷たい!」と止められたので;