ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

涼宮ハルヒのあっちこっち13 ~占い編~

2010-05-04 22:15:15 | 二次創作
TV『今日一番の運勢は名前がハ行の女の子。いつもよりちょっとだけ積極的になると、気になる彼との距離が縮まるかも☆』
ハルヒ「……」
   (カッ)

◇ ◇ ◇

ハルヒ(積極的積極的)
キョン「おはよう、ハルヒ」
ハルヒ「おはよう」
   (積極的積極的)
キョン「今日も冷えるなあ」
ハルヒ(ガシッ!)
キョン「ハルヒ? 俺の腕なんかつかんでどうした?」
ハルヒ「失敗した……」

◇ ◇ ◇

ハルヒ「どうしよう……」
キョン「?」
   「ハルヒ?」
ハルヒ「え、えーと……」
キョン「こうか?」(ハルヒの頭に手を乗せる)
ハルヒ(……違う!)

◇ ◇ ◇

ハルヒ(しゅー)
キョン「んー」
   (なでなで)
ハルヒ(う~)
みくる「……」
長門「……」
ハルヒ「!?」
長門「私たちのことはお気になさらず、摩擦で発火するまでどうぞ」
キョン「発火!?」

◇ ◇ ◇

長門「しかし涼宮ハルヒの方からおねだりとは驚いた」
ハルヒ「そんなことしてないわよ。朝の占いでちょっとあったの」
キョン「占いか……」
みくる「朝の占い、私も見ましたよ。たしか涼宮さんのは――」
ハルヒ「!!」
   (わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ)
みくる「ふぇええええーっ!?」
キョン「あれも占いか?」
長門「違うと思う」

◇ ◇ ◇

鶴屋「おお、みくるの髪型がワイルドっさ」
朝倉「また何か楽しいことでもあったの?」
みくる「占いの話でいろいろありまして」
長門「涼宮ハルヒが彼の手を頭に乗せていた」
朝倉「いつものことじゃないの?」
みくる「いつも!?」
ハルヒ「……」
朝倉「あ、もしかして占いのラッキーワードとかの?」
キョン「頭に手を乗っけるとかもあるのか?」
鶴屋「今日のラッキーワードは――アイアンクロー?」
長門「もしくはフェイスクラッシャー」
キョン「大丈夫かその占い!?」

◇ ◇ ◇

朝倉「でも占いのラッキーワードってけっこう無茶苦茶よね。この本にもあったかな」
キョン「たしかに」
   「関連性もないしジャンルもとっちらかってるもんな」
朝倉「どうしようもないものもたまにあるしね」
キョン「載ってたか?」
朝倉「うん、このページ」
鶴屋「私は眼鏡だー」
キョン「猫」
朝倉「オーガニックレストラン」
ハルヒ「ハイキング」
みくる「デニムのショートパンツです」
長門「写経
みくる・鶴屋「写経!?」
朝倉「それを終えたらラッキーを得られるのかしら?」
キョン「徳は得られそうだがな」
長門「女の子向け雑誌なのに……」

◇ ◇ ◇

鶴屋「雪ん子、眼鏡持ってたよね、貸してー」
長門「かまわない」
鶴屋「これで私の運気がアップ! 外の当たりつき自販機に行ってくるよ!」
みくる「今行くんですか!?」
古泉「鶴屋さんがすごい勢いで駆け抜けていきましたが、何事ですか?」
キョン「古泉か。占いのラッキー試しに自販機に行ったらしい」

鶴屋「当たりが止まらず……」(どっさり)
古泉「すごいことになってます!」
朝倉「それは故障でしょ!?」
長門「観自在菩薩行」
キョン「長門は写経始めるな!」

◇ ◇ ◇

朝倉「すごい効果ね……」
キョン「偶然だと思うけどな」
鶴屋「キョンくんあげる」
キョン「皆に配ろう」
みくる「他に試せそうなのあるでしょうか?」
長門「観自在菩薩行深般若波」
キョン「だから写経はやめろ、怖いから」
長門「後は猫?」
古泉「猫なら彼が呼べば来ますよ」
キョン「なわけないだろ」
猫「にゃ」
一同「うしろー!?」

◇ ◇ ◇

古泉「しかし、どうして女性は占いやおまじないが好きなのでしょうね」
キョン「まあ、男に比べて興味は持ってそうだな」
古泉「占いの結果で一喜一憂するのはどうかと思うのですが」
キョン「そこまで依存してるわけじゃないだろ。何気ない日常の中にある、ドキドキやワクワクのきっかけをくれるのがいいんじゃないか?」
古泉「ああ――辛い日常を生きていくための知恵ですか」
キョン「重いな!」

◇ ◇ ◇

朝倉「おまじないっていえば小学生のとき、皆でやってたわね」
みくる「ありました。友達と仲良くとか恋のおまじないとかですよね」
鶴屋「いろいろ種類があったような――」
長門「そう」
ハルヒ「文房具とか、身近なものを使ったのが多くなかったかしら」
みくる「消しゴムに名前を書いたり」
朝倉「そうそう、シャーペンと芯使ったり、リップ使ったり」
長門「好きな人の――藁人形を作ったり」
キョン「呪いのアイテム混ぜんな!」

◇ ◇ ◇

みくる「おまじないはいつの間にかやらなくなっちゃいましたね」
長門「一回試したら終わってしまうのかも」
キョン「占いは毎回内容が変わるしな」
鶴屋「好奇心で見ちゃう人もいそう」
ハルヒ「ああ、それは多そうね」
朝倉「当たり外れは二の次だから、目的なくても見られるしね」
長門「よく言うあれ――」
  「当たるも自棄当たらぬも自棄」
キョン「元の言葉全否定か!」

◇ ◇ ◇

長門「相性占いも載っている」
朝倉「女の子にはこっちの方がポピュラーかしら」
みくる「でも相性占いって、悪い結果だとちょっと悲しいですよね」
朝倉「善し悪しはともかく、そういう点を気付けるって捉えた方がいいかもね」
鶴屋「楽しんだもん勝ちってことだね!」
古泉「とりあえずやってみましょうよ」
朝倉「えーと、涼宮さんとキョンくんは相性いいわね」
長門「それは皆知っている」
古泉「そんなわかりきったことより、他の人を調べましょう」
朝倉「それもそうね」
ハルヒ「……」

◇ ◇ ◇

キョン「でも占いの結果で相性がよくても悪くても、俺は気にしないかな」
長門「どうして?」
ハルヒ「相性いいのに……」
キョン「関わりない人がした占いの結果より、自分の気持ちが結果だと思うから。
    今こうして皆といると楽しいっていうのが大事かなと――」
一同「……」
キョン「いや……まあ勝手にそう思ってるだけなんだが……」
ハルヒ(キュン)
古泉「ははは」

◇ ◇ ◇

鶴屋「じゃあ私、皆と相性ばっちしだ!」
みくる「私もです!」
キョン「……」
長門「二人ともその辺で。彼が……」
古泉「ですが、相性がいいといわれて悪い気はしないでしょう?」
キョン「そりゃあ」
ハルヒ「何よ」
キョン「なあ」(ぽふ)
古泉「それは重畳です」
みくる「涼宮さん、占い当たったかもしれませんね」
キョン「?」
ハルヒ「つーん」

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