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沖縄の新聞

2010年01月09日 | 過去記事倉庫
沖縄県では、本土の新聞はほとんど読まれていません。
2007年の調査によると、沖縄県内における各社の新聞購読者数の比率は、次のようになっています。

朝日 0.3%(1,542名)
毎日 0.1%(368名)
読売 0.1%(524名)
日経 0.8%(4,156名)
産経 0.0%(249名)
沖縄タイムス 41.3%(206,845名)
琉球新報 38.6%(201,929名)

 つまり、沖縄の世論は、ほとんど「沖縄タイムス」「琉球新報」が作っているといっても過言ではありません。

 本土では、今、小沢幹事長の巨額な汚職事件発覚や、鳩山ボンボン総理の退陣を求める声が高まっているわけだけれども、沖縄県民は、はたしてこれらのニュースを知っているのだろうか?という疑問が生じてきます。

 朝日新聞や読売新聞、毎日、産経などがトップの見出しで扱っているような国内ニュースを、沖縄の人はどれだけ知っているのだろうか?

 私は普天間問題が浮上してから、沖縄タイムスと琉球新報をできるだけ読むようにしていますが、そういえば沖縄では小沢氏と鳩山総理の疑惑や批判に関するニュースが、ほとんど報道されていないのです。
(地方紙だから仕方ないと言ってしまえば、身も蓋もないんですが…)
主要新聞が扱うような全国ニュースは、ほとんど報道されていないです。

 鳩山総理はしきりと「沖縄県民の声を大事にする」「沖縄の方々の声を聞く」と言っていますが、沖縄の新聞の政治欄は、普天間と名護市長選の記事で埋め尽くされています。本土の新聞では、社会面まで割いて小沢氏の汚職疑惑や鳩山総理の虚言・妄言について連日報道されているのですが、沖縄の方々は、フィルターがかかるどころか、ほとんど知らないのでは?

沖縄県民は、こういうセンセーショナルな見出し
        ↓


を意図的につけられた新聞を、毎日読まざるを得ません。
それしか選択肢がないのだから、沖縄県民の責任ではない。

 小沢幹事長が東京地検特捜部に事情聴取を要請されていることは、あの朝日新聞だって、さすがに結構な字数を割いて報道しています。社説でも批判しています。でも、その朝日新聞さえも沖縄では読まれていないという事実。

 新聞社によって、記事の取り扱いに軽重があったり、その社の偏った論調で記事が書かれることは、現にあるでしょう。しかし、民主党の数々の疑惑や亡国政策が、これだけ国内で報道されている中で、沖縄タイムスと琉球新報は、見事にそれらの話題をスルーしているのです。

産経新聞の阿比留記者がいくら一生懸命書いてくれたところで、
その声は、沖縄の人には届いていない。
天声人語さえ、読まれていない。

まさに情報鎖国。