釧路市議会2024年9月議会報告の最終回は「釧路公立大学議会編」です。🏫
内容は下記の通りです。📰
釧路公立大学事務組合議会も決算議会が開催されました。決算は認定しましたが、一般質問も行われ私一人が質問に立ちました。
管内出身者の入学料を無料に
釧路公立大の入学料は30万2000円で、その内釧路管内出身者は6万円安くしています。1学年300人の定員中、管内出身者は毎年40人程度入学しているので、管内出身者の入学料無料化は1200万円程度で実現できます。兵庫県立大学や大阪公立大学では、地元出身者の学費は無料にしています。そもそも入学料は日本独特の制度で諸外国ではほとんどありません。決算では事務組合の教育振興基金に約11億円、財政調整基金に約9億円、公立大学法人の当期総利益は約12億円あることが公表されました。財源上は可能なはずなので、管内出身者の入学料は無料にできないか質問しました。管理者(釧路市長)は「現状の仕組みを続けるのが適切と考えている」として、拒否しました。
学生に家賃補助を
今年9月釧路市議会は、公立大の学生を招いて意見交換会を行いました。参加者から「公立大周辺のアパートの家賃が高い」という意見が出されました。そこで学生への家賃補助制度を創設できないか質問しました。事務長からは「文苑・芦野は利便性の高い地域のため、現状の家賃相場(4万円台)になっている。学生支援は国においてしっかりやっている。大学独自で家賃補助は考えていない」という内容の答弁。留萌市や富山県で実施している学生への家賃補助制度を紹介して、実施を強く求めました。
来年度から始まる大学授業料無料化に独自の対象拡大を
国は来年度から「多子世帯の大学等の無償化制度」を新たにスタートします。これは所得制限なしで授業料は70万円、入学料は26万円を上限に無償化するものですが、子どもが3人以上いる世帯が条件です。しかも上の子が社会人になると対象外になってしまいます。これでは対象者が少ないと国会では吉良よし子参院議員が追及しました。そこでこの制度から漏れる世帯に対して大学独自で対象拡大制度を創れないか質問しました。しかし「この制度は国が進めようとしているもの。高等教育の無償化に関わる制度は国において実施すべき」という内容の答弁に終始しました。
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