2010/08/14-2010/08/18
大地さんのHPで8cmスピーカを使用し外形16cm立法、内容量約2.5リットルのKura-G CUBEを紹介しています
お盆休みを利用し、手持ちの使い古しFostex FE103Eを使用しKura-G CUBEを製作しました。
今回の板は、コンパネで片面に黄色い塗装がされているものを使用しました。
この黄色い塗装は、頑丈です。
今回は、塗装面を外側で作成し、仕上げに木目シールを貼り増した。
製作で留意した点は、以下のとおりです。
1.FE103Eは、10cm口径のスピーカなので、13cm漏斗を考慮し、外形18cm立法、内容容量約3.8リットルとしました。
2.作成途中でエンクロージャが密閉状態の音の確認、将来の漏斗取替えが簡単に行えるように、背面はネジ止め式にしました。
1.密閉エンクロージャでの測定と視聴
密閉エンクロージャ状態でのF特です。
エンクロージャー設計支援ソフト[sped]での予測F特とほぼ同じです。
エンクロージャが立方体なので、定在波が発生し音が変になるかと予想していましたが、案外とまともな音で、このままでも使用可能な感じでした。
低音の再生能力ですが、WaveGeneを利用し、視聴確認したところ40Hzがギリギリ確認できる程度で、それ以下は不可能でした。
2.Kura-G CUBEでの測定と視聴
正面50cmでのF特は、密閉エンクロージャとほぼ同じ特性です。
ただし、WaveGeneを利用し、視聴確認したところ20Hzまで音を確認することが出来ます。そこで、裏面のポートでのF特を測定しました。
3、Kura-G CUBEのポート測定と視聴
スピーカ前面からの音の回り込みを抑えるため、ポートから0cmで測定しています。
120Hzぐらいから20Hzにかけて-20dbの緩やかな下がりかたです。
4.考察
私の部屋は、3畳の洋室で余り大きい音を出すわけに行きませんが、大きな部屋で、それなりにパワーを加え背面からの適度な反響が得られる環境でF特を測定すれば、もう少し低域まで出る測定結果になるのではないでしょうか。
私は、前回作成したFDBRよりKura-G CUBEのほうが気に入っています。ただ、ユニットがFF103EとFE85Kの違いが有りますので、、、、
しかし、これだけ単純な作りのエンクロージャで10cmや8cmのスピーカから20Hzまでの音が出れば十分ではないでしょうか!
特に私のように、パソコンディスプレイの両脇にスピーカを設置し、ニヤフィールド(約1m)で小さい音で音楽を楽しむには、これで十分です。
大地さん、すばらしい方式の紹介を有難うございました。
2010/08/28 追加
5.バスレフ状態(漏斗なし) 白坂@宮崎さんリクエスト
左:Sinスイープ :右:ピンクノイズ
リヤダクトのみ(漏斗なし)状態での測定結果です。
測定結果にあまり自信が無かったため、あえて掲載を控えていました。
この状態が、スピーカは、一番伸び伸び動作していました。
ただ、音は、箱なりと言うか、定在波がひどい感じで音楽を聴く雰囲気には、なりませんでした。ただ、確かに20Hzもはっきりと聞こえました。
漏斗は、バスレフ+定在波の発生防止に役立っているようです。
漏斗を使い、Kura-G CUBEとFDBRの2台を作りましたが、FE103E、FE85K共に今まで聞いたことの無い美音を奏でています。
私としては、低音が出るにこしたことは無いのですが、低音がどこまで出るかより、この美音が気に入っています。