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2月12日 松下幸之助一日一話 (松下幸之助.COM )
部下の提案を喜ぶ
従業員の人びとが喜んで仕事をする姿をつくるには、上司なり先輩が、部下なり後輩の提案を喜んで受け入れるということが大切だと思います。それがいますぐには実際に用いることができないような提案であったとしても、その行為なり熱意なりは十分に受け入れる。つまり、発案をすればするほど上司が喜ぶという雰囲気が非常に大事だと思うのです。
部下の提案に対して、「いや君だめだ」と言う。また来る。「ああ君、これもだめだ」と言うようなことでは、「提案してもムダだ、やめておこう」ということになり、決まった仕事しかしなくなってしまうでしょう。それでは、進歩も向上も生まれてこないのです。
【コラム】筆洗
2014年2月11日 東京新聞TOKYOWeb
▼東京都心に降った記録的な大雪はあっという間に道路から消えつつある。気温が上がったせいもあるが、住宅地の雪がずいぶんと片付いているのは住民の雪かきのおかげである
▼日曜午前。雪がやむと、ちゃらんちゃらんというシャベルとアスファルトが当たる音が聞こえてくる
▼外へ出る。思った以上にたくさんの人が慣れない雪と戦っている。「都知事選だからね」。近所のおばさんがいう。この道は投票所につながる一本道でもある
▼見ていると、誰もが自分の家の前から始める。当然である。歩道の雪をまずどける。その後で車道の雪に挑む。家の周囲が片付くと、出て来ていない隣家や近くの家の前に取り掛かる人もいる。気持ちは分かる。自分の家の前だけ雪が消えても続く道はなお歩きにくい
▼「駅前でさあ、掃除のボランティアをやっていたらね」。雪を集めながら向かいのおじいさんがいう。「若いのが集めたごみをけっ飛ばすんだよ。家に帰ってかみさんに話していたら、くやしくてポロポロ泣けてきてさあ」。話を聞く。一緒に腹を立てる。一緒に悲しむ
▼誰かに指示されたわけではない。道を歩きやすくしたい。それだけである。「それぞれ」がやる。「それぞれ」がつながる、広がる。できる人は、できない人を助ける。話をすれば心も晴れる。月曜日の朝。十分ほどの駅までの道に雪だるまが六つ。
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