Noriko

しあわせさがし、穏やかで心豊かなライフスタイルを求めて・・・ささやかなブログです。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」

2012-08-01 09:05:06 | 美術

上野の東京都美術館で「マウリッツハイス美術館展」が9月17日まであり、この、「真珠の耳飾りの少女」が公開されています。14年前、オランダの親友、ステニカを訪ねた時にこの絵を観て以来、私のお気に入りです。

オランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632-75)は、生涯、デルフトという町で絵を描きました。 今観る事のできるフェルメールの作品は、全部で30数点。どれも美しい。その一方、彼がどんな人生を送ったか、詳しい事は解っていません。

フェルメールは、光の中の人物を見事に表現しています。彼の絵の静けさとやわらかい光、この大きな瞳の女の子が振り返って、私は、「何をみつめてるの?」と自問しています。ターバンの鮮やかな青、真珠の輝き、静けさにつつまれた背景の黒、つやめく唇・・・何かを言いかけたかのように、軽く開いた唇・・・・誰に何を語ろうとしているのでしょう? ターバンの青はとても印象的。この青を引き立てるのが捕食の黄色。首周りの白と唇のつやめいた赤。なんだか、ドキッとします。彼女の声が聞こえそう。

少女の顔は左上方向からの光に照らされています。白い真珠が美しく輝いています。6月4日生まれの私の誕生石。だから、ピアス、ネックレス、リングなど、今までいろんな物を買い揃えて、楽しんでいます。 私がこの絵を好きな理由の一つは、この控え目に輝く真珠です。清らかで、観ていて心が穏やかで、優しい気持ちになれます。

写真は、銀座に先日、美容院に行こうと歩いていたら、たまたま「真珠の耳飾りの少女」が大きく壁にえがかれているビルを見つけた物です。美術館では、撮影禁止ですからね。(笑)