一昨年までは毎年一回、大腸内視鏡検査を自分の健康診
断の年間スケジュールの中にいれて、きちんとチェックアップ
してきたのですが、去年大腸内視鏡検査だけはどういう訳か
受け損ねてしまいました。
会社で行う年一回の健康診断だけではなかなか細かいところ
まで見ることが出来ないので、より精密な健康診断を、という
ことでこの10年くらいかかりつけの医者に診てもらっています。
ガンなどあれば早期発見で早く手を打とう、というのが狙い
です。ガンはともかく、病巣があれが早く発見したほうが早く
処置できます。自分の身の上ですから、先手必勝ねらいです。
その内容はCTやMRIによる検査、心臓エコー検査、血液検査、
胃カメラ(GF)などで大腸内視鏡検査もそのうちのひとつです。
医者に言わせると、患者は、この大腸内視鏡検査というのは
あまりやりたがらない検査のひとつなのだそうです。直接目で
大腸の中を診られて、必要ならポリープなど取ることもできる
し、ガンの早期発見には一番確かな検査なのですが、なにせ
検査を受けるその時までの準備段階がちょっとイヤなんですね。
大腸を空にしてほとんど食べないような状態で下痢をさせな
けらばならず、トイレに7~8回以上も通うはめになり、ちょっと
嫌で面倒な検査です。胃カメラのほうがずっと気楽ですよ。
空腹の上に更にふらふらになりますから、脱水気味になり辛い
ひともいるかも知れませんね。内視鏡の操作の下手な先生に
運悪くあたると、お腹の中がえぐられるような感じが残るので、
また受けよう、という気がなくなるのも、この検査に対する消極
性を生み出している原因の一つでしょう。
私の会社には大腸ガンで開腹手術して退社したのやら、肺ガン
になって肺を切除したとか、そんな連中が多いんですよ。日頃
からちゃんとチェックしておけば大袈裟なことにならないで済ん
だだろうと思うのですが・・・まあ、人様のことをどうのこうの言え
る年齢でもないので。
今回は検査を受ける時までのプロセスを追ってみました。
検査予定日は5月2日(金)午後2時半。よりによってGWの
真っ最中です。もっとふつうの日を選べば良かったのに、と
今頃反省。
5月2日は会社から休みをもらい、前段階の1日は働きながら
のレトルト食事です。
このケースですと前日の1日の朝から食事制限が始まります。
5月1日(木)朝食。病院から事前に用意されたレトルトお粥。
見出しの写真がそう。グリコでだしている検査食です。
左上の白い箱の中に朝食3点セットが入っている。味? お粥
ですからね、レトルトものなのでそう上手くもないですが不味く
もない。登山に行ってどこかの山の頂上で食べたら美味しいか
も。あと海外ですね。しばらくよその国にいると、レトルトでも日
本食は上手い!って感じますよ。
盛り付けはこんな感じ。
で、お昼ご飯もおなじレトルトお粥です。会社の食堂で温めて
もらいました。
中身は朝食のお粥とほぼ一緒。もう2分くらいで食べてしまい
ます。量的にはやはり足りないです、もうお腹がグーグー。
夕食までは、ビスケットの軽いおやつも含まれていますが
おなかが減っていますから、食べたのだか何だか解りません。
もちろん水分は自由です。お茶をどんどん取ります。
で、夕食はポテトスープのみです。粉になっていてお湯を注い
で溶かして飲みます。この後は検査まで食べ物は口に入れら
れません。
マグカップでちょうど一杯という量です。お昼がお粥だけです
からね、もうお腹が減ってたまりません。匂いに妙に敏感に
なります。何か食べたい、って実感が強くなりますが、ここ
はグッと辛抱です。水分補給用の粉も出ていますから、これ
に水で溶いて冷蔵庫に入れて冷やしてて飲みます。
グレープフルーツ味で美味いです。風呂上がりでグっと飲み干
します。あ~、ウマっ!スポーツ飲料のような味がして空腹の
身にはおいしいこと。
さらにコップ一杯の水に、便通を良くするというラキソデート液
を入れて飲みます。目薬くらいの大きさです。コップにチューと
ひとしぼり。これでちょっとトイレへ行く回数は増えます。
夜中に2回もトイレに起きました。
今夜は起きているとお腹がへって困るのでさっさと就寝。
明けて2日です。病院は午後2時半に行く事になっています
ので家を出る4時間くらい前から、二フレックという経口腸管
洗浄剤(粉末)を2リットルの水に溶かして、およそ2時間
くらいで飲まなければなりません。で、これを飲むともうトイレ
へ何回となく通い続けるハメに。一種の下剤のようなものです
が、これが大変。今トイレへ行ったかと思うとまたトイレ。
これの繰り返しで、やっとの思いで2リットルを飲み干します。
味はやや塩味気味でしょうかね。
これがもう本当に大変です。お腹が減ってフラフラしているとこ
ろへ下痢攻撃ですから。ここが一番辛いところかな。
いつものことながら実際に食べることが出来ない、というのは
辛いですよ。飲んでも飲んでも出てしまうので、ここで脱水気味
にならないようにするのが肝心なんです。特に夏場に検査を
すると、食べてない上に暑さに体力を奪われ本当に辛くなります。
午後一時前に家を出て、フラフラ気味で地下鉄に乗り赤坂の病院
まで。もうホームなんか真ん中を歩きます。端を歩いて線路に落ち
たら大変ですから。万が一のため、トイレの位置も確認しながら。
やっとの思いで病院到着。処置室の前でもうグロッギー気味で
名前を呼ばれるのを待ちました。2時45分頃やっとお呼び出し。
処置室で着替えてまず血圧測定。うひゃー高ェ。なんと180近く
ある!胃カメラの時といい、大腸内視鏡の時といい、いつも高い
血圧値が出て先生に笑われますよ。やはり緊張するみたいです。
次に、今年からやっているのだそうですが、左手にブドウ糖の点滴
をしてくれました。そうだよね、何も食べないで来るのだから低血糖
にならないようにしないと。と、ここまでは看護婦さんがやってくれ
ます。誰々先生は元気?とか看護婦さんとお喋りするくらいの余裕
がこのときはまだあります。
3時近くにいつもの先生がベッドに来て話しかけてくれます。
いつもの先生と言っても、一昨年までは毎年お世話になっていて
昨年だけ検査をパスしちゃったのですが、もう顔馴染みの優しい
先生です。一昨年小さなポリープを取ってもらいました。ブドウ糖
の輸液管を途中から外し麻酔液を注入して行きます。
どうもご無沙汰です、またお世話になります。あ、もう効いて来ま
した。とか言うのが段々シドロモドロ。あ~、スーと落ちていくの
が判ります。最後にはストンと眠ってしまいこれから先の記憶があ
りません。「左を下にして横になって下さい」と言われたまでは覚
えているのですが・・・
目が覚めたのは4時過ぎです。ずっと寝かせておいてくれました。
1時間弱ですが深く眠れますね。胃カメラといい大腸内視鏡検査
といい、麻酔液を静脈から入れられるときが気持ちよいです。ストン
と落ちて良く眠れます。あれは本当に気持ちが良いですね。
もちろん内視鏡が大腸の中で動いている感覚はありますが、痛いと
いうわけじゃありません。ほとんど痛みはありませんでした。
というワケでその後は記憶のないまま、着替えて先生のところへ。
写真で説明してくれます。 今回はポリープも無し、もちろんガンも
無し。ちらっと覗いたカルテには「N.P.」と書いてありました。
NはNothing,PはParticularです。
つまり、特に所見なし、ということでまた来年か再来年やりましょう
とのことでした。
まだやや麻酔の残る足つきで帰途へ。良かった、良かった。何も
なし。全く食べてないのでフラフラしながら家に到着。さあ、ご飯
を食べよう。疲れたな。でもこれで大腸関係の不安は払拭、当分
安心だと思うと気が楽になりました。無病息災が一番。
断の年間スケジュールの中にいれて、きちんとチェックアップ
してきたのですが、去年大腸内視鏡検査だけはどういう訳か
受け損ねてしまいました。
会社で行う年一回の健康診断だけではなかなか細かいところ
まで見ることが出来ないので、より精密な健康診断を、という
ことでこの10年くらいかかりつけの医者に診てもらっています。
ガンなどあれば早期発見で早く手を打とう、というのが狙い
です。ガンはともかく、病巣があれが早く発見したほうが早く
処置できます。自分の身の上ですから、先手必勝ねらいです。
その内容はCTやMRIによる検査、心臓エコー検査、血液検査、
胃カメラ(GF)などで大腸内視鏡検査もそのうちのひとつです。
医者に言わせると、患者は、この大腸内視鏡検査というのは
あまりやりたがらない検査のひとつなのだそうです。直接目で
大腸の中を診られて、必要ならポリープなど取ることもできる
し、ガンの早期発見には一番確かな検査なのですが、なにせ
検査を受けるその時までの準備段階がちょっとイヤなんですね。
大腸を空にしてほとんど食べないような状態で下痢をさせな
けらばならず、トイレに7~8回以上も通うはめになり、ちょっと
嫌で面倒な検査です。胃カメラのほうがずっと気楽ですよ。
空腹の上に更にふらふらになりますから、脱水気味になり辛い
ひともいるかも知れませんね。内視鏡の操作の下手な先生に
運悪くあたると、お腹の中がえぐられるような感じが残るので、
また受けよう、という気がなくなるのも、この検査に対する消極
性を生み出している原因の一つでしょう。
私の会社には大腸ガンで開腹手術して退社したのやら、肺ガン
になって肺を切除したとか、そんな連中が多いんですよ。日頃
からちゃんとチェックしておけば大袈裟なことにならないで済ん
だだろうと思うのですが・・・まあ、人様のことをどうのこうの言え
る年齢でもないので。
今回は検査を受ける時までのプロセスを追ってみました。
検査予定日は5月2日(金)午後2時半。よりによってGWの
真っ最中です。もっとふつうの日を選べば良かったのに、と
今頃反省。
5月2日は会社から休みをもらい、前段階の1日は働きながら
のレトルト食事です。
このケースですと前日の1日の朝から食事制限が始まります。
5月1日(木)朝食。病院から事前に用意されたレトルトお粥。
見出しの写真がそう。グリコでだしている検査食です。
左上の白い箱の中に朝食3点セットが入っている。味? お粥
ですからね、レトルトものなのでそう上手くもないですが不味く
もない。登山に行ってどこかの山の頂上で食べたら美味しいか
も。あと海外ですね。しばらくよその国にいると、レトルトでも日
本食は上手い!って感じますよ。
盛り付けはこんな感じ。
で、お昼ご飯もおなじレトルトお粥です。会社の食堂で温めて
もらいました。
中身は朝食のお粥とほぼ一緒。もう2分くらいで食べてしまい
ます。量的にはやはり足りないです、もうお腹がグーグー。
夕食までは、ビスケットの軽いおやつも含まれていますが
おなかが減っていますから、食べたのだか何だか解りません。
もちろん水分は自由です。お茶をどんどん取ります。
で、夕食はポテトスープのみです。粉になっていてお湯を注い
で溶かして飲みます。この後は検査まで食べ物は口に入れら
れません。
マグカップでちょうど一杯という量です。お昼がお粥だけです
からね、もうお腹が減ってたまりません。匂いに妙に敏感に
なります。何か食べたい、って実感が強くなりますが、ここ
はグッと辛抱です。水分補給用の粉も出ていますから、これ
に水で溶いて冷蔵庫に入れて冷やしてて飲みます。
グレープフルーツ味で美味いです。風呂上がりでグっと飲み干
します。あ~、ウマっ!スポーツ飲料のような味がして空腹の
身にはおいしいこと。
さらにコップ一杯の水に、便通を良くするというラキソデート液
を入れて飲みます。目薬くらいの大きさです。コップにチューと
ひとしぼり。これでちょっとトイレへ行く回数は増えます。
夜中に2回もトイレに起きました。
今夜は起きているとお腹がへって困るのでさっさと就寝。
明けて2日です。病院は午後2時半に行く事になっています
ので家を出る4時間くらい前から、二フレックという経口腸管
洗浄剤(粉末)を2リットルの水に溶かして、およそ2時間
くらいで飲まなければなりません。で、これを飲むともうトイレ
へ何回となく通い続けるハメに。一種の下剤のようなものです
が、これが大変。今トイレへ行ったかと思うとまたトイレ。
これの繰り返しで、やっとの思いで2リットルを飲み干します。
味はやや塩味気味でしょうかね。
これがもう本当に大変です。お腹が減ってフラフラしているとこ
ろへ下痢攻撃ですから。ここが一番辛いところかな。
いつものことながら実際に食べることが出来ない、というのは
辛いですよ。飲んでも飲んでも出てしまうので、ここで脱水気味
にならないようにするのが肝心なんです。特に夏場に検査を
すると、食べてない上に暑さに体力を奪われ本当に辛くなります。
午後一時前に家を出て、フラフラ気味で地下鉄に乗り赤坂の病院
まで。もうホームなんか真ん中を歩きます。端を歩いて線路に落ち
たら大変ですから。万が一のため、トイレの位置も確認しながら。
やっとの思いで病院到着。処置室の前でもうグロッギー気味で
名前を呼ばれるのを待ちました。2時45分頃やっとお呼び出し。
処置室で着替えてまず血圧測定。うひゃー高ェ。なんと180近く
ある!胃カメラの時といい、大腸内視鏡の時といい、いつも高い
血圧値が出て先生に笑われますよ。やはり緊張するみたいです。
次に、今年からやっているのだそうですが、左手にブドウ糖の点滴
をしてくれました。そうだよね、何も食べないで来るのだから低血糖
にならないようにしないと。と、ここまでは看護婦さんがやってくれ
ます。誰々先生は元気?とか看護婦さんとお喋りするくらいの余裕
がこのときはまだあります。
3時近くにいつもの先生がベッドに来て話しかけてくれます。
いつもの先生と言っても、一昨年までは毎年お世話になっていて
昨年だけ検査をパスしちゃったのですが、もう顔馴染みの優しい
先生です。一昨年小さなポリープを取ってもらいました。ブドウ糖
の輸液管を途中から外し麻酔液を注入して行きます。
どうもご無沙汰です、またお世話になります。あ、もう効いて来ま
した。とか言うのが段々シドロモドロ。あ~、スーと落ちていくの
が判ります。最後にはストンと眠ってしまいこれから先の記憶があ
りません。「左を下にして横になって下さい」と言われたまでは覚
えているのですが・・・
目が覚めたのは4時過ぎです。ずっと寝かせておいてくれました。
1時間弱ですが深く眠れますね。胃カメラといい大腸内視鏡検査
といい、麻酔液を静脈から入れられるときが気持ちよいです。ストン
と落ちて良く眠れます。あれは本当に気持ちが良いですね。
もちろん内視鏡が大腸の中で動いている感覚はありますが、痛いと
いうわけじゃありません。ほとんど痛みはありませんでした。
というワケでその後は記憶のないまま、着替えて先生のところへ。
写真で説明してくれます。 今回はポリープも無し、もちろんガンも
無し。ちらっと覗いたカルテには「N.P.」と書いてありました。
NはNothing,PはParticularです。
つまり、特に所見なし、ということでまた来年か再来年やりましょう
とのことでした。
まだやや麻酔の残る足つきで帰途へ。良かった、良かった。何も
なし。全く食べてないのでフラフラしながら家に到着。さあ、ご飯
を食べよう。疲れたな。でもこれで大腸関係の不安は払拭、当分
安心だと思うと気が楽になりました。無病息災が一番。
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