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STEVE BERRY の新作

2007-10-21 09:04:18 | STEVE BERRY
歴史から消え去った出来事や抹殺された事実などを基に
フィクションと事実を取り入れてベストセラーを続けている
作家、STEVE BERRY の最新作のお知らせがアメリカから
メールで届いていました。

「ダビンチ・コード」以来、有名な歴史的事実を掘り起こし
そこに隠された陰謀やら知られざる事実やらに光をあてて
新たな疑問を投げかかるタイプの、ミステリースリラーとも
言うべき内容の本が増えて、ジャンルとして確立したのでし
ょうか, この手の本が相変わらず売れています。

STEVE BERRY の過去の一連の本もこのスタイルを貫いて
いるもので、主人公が歴史の謎を解き明かし、複雑に絡まる
殺人事件の裏にある陰謀をひとつひとつ解き明かしていく、
というようなタイプの作品が中心です。

何代目か前のローマ法王が関わっていたとされるTHE THIRD
SECRETや、第二次大戦末期のナチスドイツが絡んだロシアの
秘宝「琥珀の間」(原作THE AMBER ROOM)の行方を扱ったもの
とか、来日したこともあるロシアの皇太子ニコライ二世の悲劇を
取り上げたTHE ROMANOV PROPHECY (←こちらをどうぞ)
など、歴史の溝に深く埋められたまま謎になっている出来事を
バックにして登場人物に謎解きをさせていく手法を取っています。

このニコライ皇太子は来日した際、人力車に乗っているところを
襲われ斬りつけられて負傷するのですが、時の明治政府はこれを
重大視して謝罪し、なんとかロシア側の理解を取り付け事無きを
得るのです。このとき暴漢から皇太子を守った車夫たちは英雄視
されますが、後に落ちぶれていきます。ニコライもロシアに帰国
し皇帝となりますが、後に彼は家族と共に殺されてしまいロマノフ
王朝は途絶えてしまうのでした。

BERRY の小説はこの前後の時期を背景にして、殺されなかった
家族がいることを取り上げ、その謎をテーマにしています。

余談ですが、ニコライを助けた車夫たちのその後の落ちぶれ振りを、
作者のSTEVE BERRYにメールで知らせたところ、大変興味深い
話だと、本人から返事が返って来たのにはちょっと驚かされました。

というわけで、彼の最新作に関して、彼の版元からメールが届き
ました。12月に発表するから買ってちょうだい、一応お知らせ
しておきます、ってワケでしょうか。律儀ですね。

その、気になるタイトルは THE VENETIAN BETRAYAL です。
主人公はもう馴染みの、COTTON MALONE。
今回はアレキサンダー大王の墓にちなんだミステリーのようで
あります。

12月の楽しみにしておきましょう。


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