ラテントピック・一語一絵 その１１

Harry　Belafonte

ハリー・べラフォンテ

ブラジルの歌手関連は一休みです。

何と言ってもデーオデーオのバナナボートが有名。誰もかれもバナナを
見ればデーオ、デーオと言っていたくらいだ。日本では砂村美智子が
カバーしている。バナナの船積みの労働歌であるバナナボートは空前の大
ヒットだった。大ミリオンセラーじゃないかな。後になりMLBドジャース
の野茂英雄投手の応援ソングとして取り入れられた。デーオとヒデーオを
引っかけて野茂登板中には良く流されていた。デーオと言えば野茂、と
言うくらいだ。

ハリーベラフォンテも頑張って長生きしてますよ。１９２７年生まれだから
２０２１年で９４才になる。この３月には大きなバースデイパーティが予定
されているとか。凄いねえ。
(2023年4月25日鬱血性心不全で死去、96才でした。)

ニューヨーク生まれだが母親がジャマイカ系だったかな。ダニーボーイや
マティルダ、さらばジャマイカなどヒット曲も多い。
歌手業もさることながら人種差別根絶運動やら基金運動やら社会的な活動を
精力的にこなしている。非常に熱心だ。思い出したが映画俳優のダニー
グローバーも慈善活動や社会活動に熱心なひとりだ。映画「リーサル
ウエポン」の刑事役が印象が強い。ついでながらやはり刑事役の「プレデタ
ー２」にはサルサで知られるルーベン・ブラーデスも出演している。

かつて世界から歌手を集めグランプリを競う東京音楽祭というイベントが
年に一回開催されていた。１９８６年に行われた大会では武道館が会場で
スペシャルゲストがハリーべラフォンテだった。この様子はテレビで
夜のスペシャル番組として生中継されている。

このときの優勝歌は「コンガ」、演奏はマイアミサウンドマシーン。
ボーカルは後に大ブレークするグロリアエステファンだった。

このとき僕は当日朝９時前から武道館の現場にいた。すべて終わるまで
いたので１２時間以上は武道館にいたのだ。タキシードに蝶ネクタイ
だったせいか凄く疲れた一日だった。ドレスコードだから仕方ないのだけど。

予選を通ってこの本選のために世界中から様々な歌手が来ていたから　
準備やリハで僕の目の前をいろいろなひとが行ったり来たりしていた。
関係者やスタッフを入れると相当な人数で、思ったようにスケジュール
が進まない感じがあった。

日本からは小泉今日子が出ていた。ちらっと見かけたがずいぶん小柄だった。
グロリアエステファンはニコニコと愛想が良かったね。マイアミサウンド
マシーンの演奏は良かったし、もうすでに実力も知名度もあったしね。
まあ順当ではなかったかな。ハリー・べラフォンテはさすがに貫禄があり
オーラがあった。

最近のハリー・ベラフォンテの写真が見当たらない。スキンヘッドにしてる
ようだけどやはり昔の若い時の写真を選んでしまう。イメージも強いし。
ところが描くのは結構難しいや。

似せて描いたつもりだが誰かに似ている。誰だろうと考えていたら
ずいぶん前のハワイ島旅行の際に借りたレンタカーの会社にいたアンちゃんに
似ている。そんなこと良く覚えてるものだと思うが、何故だか記憶に残って
いる。コナの夕日に眩しそうにしていた。僕の借りた車がホルアロアの坂道で
パンクしてタイヤ交換したものの、ノーマルタイヤでは無かったから代わりの
車を借りに戻った時にアテンドしてくれたので覚えてたのかも。真っ赤な新車
のポンティアックに代えてくれた。とんだハプニングだったからか記憶に残る。