今日のYAHOOニュースによれば、ロシアの歴史研究者が、
スターリンの死因は毒殺によるものである と発表し
当時の側近による毒殺の可能性を強く肯定した、とあります。
スターリンは1953年に死亡し原因は脳卒中によるものと
されていましたが、研究者の間では側近である副首相ベりヤが
仕組んだものと信じられてきました。
今回の調査では、当時のカルテやら死亡直後の血液状態が
記録されているデータなどを新規に入手して、白血球の数など
医学的な見地からやはりスターリンは毒殺された、と結論づける
にいたったようです。
の直前までこれといった病気の兆候もなかったスターリンですから、
これまでどうりの毒殺説が裏付けられたということになります。
ここで思い出すのはGLENN MEADEの書いたベストセラー小説
「SNOW WOLF}です。これは当時のアメリカのCIAがスターリンを
暗殺するために秘密裏に2人のエージェントをロシアへ送り込んだ
ことを、残された息子が当時を知る老人を通じて回想する物語です。
スターリンは当時のアメリカにとって目の上のタンコブであると
同時に危険な存在であり、第三次世界大戦にまで発展する可能性を
持った独裁者として映っていました。
ヒットラーのドイツが崩壊し日本も降伏して、やれやれと思ったら
その間に、ロシアのスターリンは何をしでかすか分からないほどの
危険な人物になっていました。実際スターリンによって粛清の名の
元に殺された人間は数多くいるのですし、さらにはユダヤ人の撲滅
計画や水爆の製造などの情報もアメリカは入手していたのです。
このときのアメリカの大統領トゥル-マンは、密かに特別な
ルートを通じてロシア国内の動きを調べスターリンの危険性を
既に認識していたのでした。このままではアメリカのみならず、
世界平和に対して脅威になると判断して、ロシア事情、特に
モスクワの事情に詳しい二人のエージェントを秘密裏にロシアへ
送り込んだのです。このことを知っていたのは当時の次期大統領
アイゼンハワーを含めごく数名の人間だけでした。
スターリン暗殺の密命を帯びたエージェントは、特殊な軍事訓練
の後に苦労して国境を越え何とかスターリンの近くにたどり着きます。
しかし警戒が激しく接近方法が見つかりません。それでも唯一の機会を
のがすことなくとうとう接近に成功してミッションを成功させスター
リンは死亡することになります。当時のロシア側には、スターリンが
重体になった日に、2名のボデイガードの死体が運び出されているのが
記録されていますが彼らの名前は明らかにされていません。
そして死因は銃によるものであるとごく短い記録のみが残されている
とGLENN MEADEは語っています。この二名はCIAが送りこんだエージョント
だったのでした。ロシア側はこれをスターリンの死を悲しんだ故の自殺
であるとしていますが、名前の発表も無ければ彼らの墓には名前すら
無いとGLENNは後記しています。
スターリンを暗殺したエージェントが、当時の側近ベりヤによる毒殺
行為に見せかけたのかどうかは不明のままですが、この本ではスター
リンは最後に銃で撃たれて暗殺されたことになっています。
この物語の主人公である、ロシアへ侵入したエージェントの息子は
父親のスターリンに関する暗殺計画については全く知らされていません
でしたが、成長し何十年後にモスクワでの父親の墓参りで、偶然にも
その事実を当時を知る唯一の人間から知らされて愕然とするのでした。
GLENN MEADEはこの作品の他にも、第二次世界大戦後の混乱時の南米に
おけるナチスドイツ復興計画に絡む作品もあり、事実と虚構が合い重な
るスケールの大きな物語が多いです。
邦訳は文庫本でも出版されていますのでこういうことに興味のある
方は読んで見て下さい。
以上YAHOOニュースのスターリンで思い起こしたことでした。
スターリンの死因は毒殺によるものである と発表し
当時の側近による毒殺の可能性を強く肯定した、とあります。
スターリンは1953年に死亡し原因は脳卒中によるものと
されていましたが、研究者の間では側近である副首相ベりヤが
仕組んだものと信じられてきました。
今回の調査では、当時のカルテやら死亡直後の血液状態が
記録されているデータなどを新規に入手して、白血球の数など
医学的な見地からやはりスターリンは毒殺された、と結論づける
にいたったようです。
の直前までこれといった病気の兆候もなかったスターリンですから、
これまでどうりの毒殺説が裏付けられたということになります。
ここで思い出すのはGLENN MEADEの書いたベストセラー小説
「SNOW WOLF}です。これは当時のアメリカのCIAがスターリンを
暗殺するために秘密裏に2人のエージェントをロシアへ送り込んだ
ことを、残された息子が当時を知る老人を通じて回想する物語です。
スターリンは当時のアメリカにとって目の上のタンコブであると
同時に危険な存在であり、第三次世界大戦にまで発展する可能性を
持った独裁者として映っていました。
ヒットラーのドイツが崩壊し日本も降伏して、やれやれと思ったら
その間に、ロシアのスターリンは何をしでかすか分からないほどの
危険な人物になっていました。実際スターリンによって粛清の名の
元に殺された人間は数多くいるのですし、さらにはユダヤ人の撲滅
計画や水爆の製造などの情報もアメリカは入手していたのです。
このときのアメリカの大統領トゥル-マンは、密かに特別な
ルートを通じてロシア国内の動きを調べスターリンの危険性を
既に認識していたのでした。このままではアメリカのみならず、
世界平和に対して脅威になると判断して、ロシア事情、特に
モスクワの事情に詳しい二人のエージェントを秘密裏にロシアへ
送り込んだのです。このことを知っていたのは当時の次期大統領
アイゼンハワーを含めごく数名の人間だけでした。
スターリン暗殺の密命を帯びたエージェントは、特殊な軍事訓練
の後に苦労して国境を越え何とかスターリンの近くにたどり着きます。
しかし警戒が激しく接近方法が見つかりません。それでも唯一の機会を
のがすことなくとうとう接近に成功してミッションを成功させスター
リンは死亡することになります。当時のロシア側には、スターリンが
重体になった日に、2名のボデイガードの死体が運び出されているのが
記録されていますが彼らの名前は明らかにされていません。
そして死因は銃によるものであるとごく短い記録のみが残されている
とGLENN MEADEは語っています。この二名はCIAが送りこんだエージョント
だったのでした。ロシア側はこれをスターリンの死を悲しんだ故の自殺
であるとしていますが、名前の発表も無ければ彼らの墓には名前すら
無いとGLENNは後記しています。
スターリンを暗殺したエージェントが、当時の側近ベりヤによる毒殺
行為に見せかけたのかどうかは不明のままですが、この本ではスター
リンは最後に銃で撃たれて暗殺されたことになっています。
この物語の主人公である、ロシアへ侵入したエージェントの息子は
父親のスターリンに関する暗殺計画については全く知らされていません
でしたが、成長し何十年後にモスクワでの父親の墓参りで、偶然にも
その事実を当時を知る唯一の人間から知らされて愕然とするのでした。
GLENN MEADEはこの作品の他にも、第二次世界大戦後の混乱時の南米に
おけるナチスドイツ復興計画に絡む作品もあり、事実と虚構が合い重な
るスケールの大きな物語が多いです。
邦訳は文庫本でも出版されていますのでこういうことに興味のある
方は読んで見て下さい。
以上YAHOOニュースのスターリンで思い起こしたことでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます