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東京大学のアルバート・アイラー(東大ジャズ講義録・キーワード編) 菊池成孔+大谷能生著(文庫版)
前回、とりあげた、
「東京大学のアルバート・アイラー」
その後編は、「キーワード編」です。
20世紀以降、最も、音楽というものに影響を与えた、
黒人音楽、そして、その中心であった「ブルース」、
そして、リズムの本質を考える「ダンス」、
ジャズの真髄ともいえる「即興」
そういった、キーワードをテーマにして、
この本は、ジャズを、いや、音楽そのものを深く掘り下げて行きます。
当然、理論だったものがはっきりしていると思っていたブルースが、
実は、バークリーメソッドでは、解析しきれていない、
という事実には驚かされたり、
バークリーメソッドに対抗(?)する、
リディアンクロマティックコンセプトという理論の存在や、
ブルースを下方倍音という概念で説明しようとする
日本人ミュージシャンの存在など、
今まで、当たり前だと思っていた音楽の常識が、
かなり揺さぶられる話が満載です。
「キーワード編」の方が、難易度もかなり高くなっているように思いますが、
とりあえず、上下そろえておいて、
自分の音楽的成長とともに、読み進めて行くのが、
いいんじゃないでしょうか?