いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

音楽と幽霊 その4 〜幽霊なんか怖くない!?〜

2016年06月30日 | 音楽講座

 「音楽と幽霊」というテーマで、

リバーブの話をしてきましたが、
 
何が言いたいかといえば、
 
「存在のリバーブ」
 
それが幽霊です。
 
 
「相対性理論」によれば、
人間とはエネルギーのカタマリです。
 
「般若心経」によれば、
思考もまたエネルギーでした。
 
 
そんな人間が突然、例えば事故などで、
命が途絶えてしまうとき、
 
思考のエネルギー、
思念とでもいうものが
残るものだと思うのです。
 
(SFでは『残留思念』と言う場合も)
 
 
強い思いがあれば、
ロング・リバーブとなり、
 
心残りが少ないと
ショート・リバーブとなります。
 
どんな強い想いも
やがて消えてしまいます。
  

 
落ち武者の幽霊は出ても、
原始人の幽霊は出ないでしょう。
 


幽霊が出ても、
 
「ああ、存在のリバーブだな」
 
と思えば、怖くないでしょう(でもないか)。 




※写真は、Macの音楽制作ソフトLogicのリバーブ・プログラム。
部屋の形状(Room Shape )や部屋の広さ(Room Size)、
リバーブの長さ(Reverb Time)など細かく調整できる。
 
ここでは、7角形で20mのサイズの部屋で約3秒のリバーブタイム。

 

(「音楽と幽霊」終わり)

 

 

  

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アルティメイト KARASS

2016年06月28日 | 思い出のシンセ・機材



写真は、立奏用キーボードスタンド、
アルティメイトのSL37-B,
通称、 KARASS 、です。

約20年近く前のもので、
今はもう販売されていません。

私も持っていて、
人にあげようかなと思っていたところ、

ヤフオクで出品されていたものが、
結構な高値で落札されていたので、

思い直して、ヤフオク出品。

当時、確か1万円ちょいぐらいだっと記憶してrますが、
それが、9800円で落札。

確かに、今となってはない形状。

もし、持っている人は、
捨てたり、ソフマップなどに売らずに、
ヤフオクに出品しましょう。

 



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FM音源ってなんだ? その9「基本の音色変化」

2016年06月25日 | シンセ・キーボード講座

OP1とOP2が縦に重なっているアルゴリズムを選びます。

 

OP2のアウトプットレベルを上げていくと、

OP1のサイン波の音色が明るくなっていきます。

 

 

これは、倍音が発生しているからです。

 

これがFM音源の音色変化の一番基本です。

 

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音楽と幽霊 その3 ~あなたの知らない・・~

2016年06月18日 | 音楽講座
さて音楽には、幽霊に関係のある用語がいくつかあります。
 
まずは、ゴースト・ノート。
 
「幽霊の音」というこの用語は、
 
シンコペーションなどの複雑なリズムのタイミングをとるためだったり、
音と音との間をうめるために使われます。
 
これによって、リズムに安定感をあたえたり、
グルーブ感や複雑なノリを出すことができます。
 
聞こえるか聞こえないか、ぐらいの音量で演奏され、

楽譜には基本的に書かれることのない音のことです。
 
だから、ゴースト・ノートって言うわけなんですね。
 
ポルターガイストとは違うわけです。
 
※ちなみに、ポルターガイストは騒がしい幽霊。
ガイストはゴーストのドイツ語ですね。
 
 
そして、ファンタム電源。
 
「幽霊電源」とでも言いましょうか。
 
ファンタムはファントムとも言います。
 
これは、音楽機材の用語になります。
  
コンデンサーマイクのような
電源を使うタイプのマイクに使われます。
 
コンデンサーマイクは音の感度がいいマイクなんですが、
ショックや湿気に弱いので、ライブには不向き、
歌や繊細な音の楽器の録音に使われることが多いマイクです。
 
そのコンデンサーマイクにマイクケーブルを通じて、
電気を送るのがファントム電源です。
 
コンセントもないし、電池が入っているわけでもないし、
どこから電源が来てるんだあああ、
 
というわけで、ファントム電源というわけです。
 
 
あなたの知らないうちに、よく使われてるんですね。
 
ちなみに写真はわたしがよく使っているコンデンサーマイクです。




(音楽と幽霊 その4 最終回へつづく)

YAMAHA MONTAGE(モンタージュ)の音を聴いての印象

2016年06月13日 | 音楽日記

先日、京都JEUGIA(ジュージヤ)での

YAMAHA MONTAGE セミナーに参加してきました。

 

デモンストレーターは氏家克典さん。

 

 

YAMAHAシンセサイザーの音色制作等を手がけているキーボードプレーヤーです。

さすがのテクニック、ロック系からジャズっぽいのまで、

音色に合わせた演奏が次々くりだされます。

 

前の記事でも紹介しましたが、

進化したFM音源(FMX)が搭載された、という、

AWM(サンプリング音源)とFM音源のハイブリッド機器、

SY99からどう進化したのか、が注目です。

 

こまかいスペックなどはYAMAHAのホームページを見てもらうとして、

 

http://jp.yamaha.com/products/music-production/synthesizers/montage/

 

ざっと、MONTAGEの印象を書いていきましょう。

 

まずは、とにかくレンジが広い。

 

ダイナミックレンジや周波数のレンジなどが広い。

広過ぎる、といっていい。

 

音の出口であるアナログ回路にかなりのこだわりがあるようで、

とにかく、出音がスゴイ。

 

映画音楽などのサントラがこれ一台でできそう。

 

逆にバンドだと、音のレンジが広過ぎて浮いてしまうかも、という懸念。

 

アンサンブルの場合、それぞれの楽器がそれぞれの周波数を受け持つっていう、

例えば、ベースだと低音、バスドラはもっと低音、ギターは中音、シンバルは高音とか・・

すべてのレンジをカバーしてしまうと、他の楽器とのバランスがとりにくくなります。

 

逆にいえば、それだけ音がいいということで、

今は主流のパソコンのソフト音源だけでの制作から、

MONTAGEのみを使っての制作でもいけそう。

 

購入するか、と言われれば、微妙なんですが、

かなり魅力的な仕上がりにはなってると思います。

 

初心者や機械の苦手な人には、ちょっとキビしいかもしれませんね。

 

 

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音楽と幽霊 その2 ~リバーブのジレンマ~

2016年06月12日 | 音楽講座

最近は、デジタル技術で、

空間の響きをシュミレーションすることによって、

残響を人工的に作り出すことができます。
 

大きなホールから小さなホール、

スタジオやライブハウス、

トンネルとか大聖堂とか、


カーステレオ(言い方が古い?)やラジカセに

組み込まれているものもありますよね。



 
(写真はロレックスバンドのリハ風景 at 大阪難波フラミンゴジアルーシャ) 


デジタル以前はアナログ的な方法で、

リバーブ効果を作っていました。
 
 

大がかりなものでは、

壁の中に大きな鉄板を宙づりに埋め込んで、
 
その端から音の電気信号を入れて、

もう一方の端から取り出すという
 
鉄板リバーブが使われたりしていました。
  

今でもデジタルのシュミレーションの中に

「プレート」という名前で入っています。
 

主にギターアンプに使われていた、

スプリング式のリバーブもありました。
 
 

昔はリバーブでプロとアマの音の差が

大きく開いていたのですが、
 
10万円を切る価格で出たデジタル・エフェクター、

YAMAHA の SPX90は衝撃的でしたね。

 
最強の武器が手に入る、みたいな感覚。

 
おっと、今回は、リバーブ解説と

思い出話で終わってしまいましたが、

幽霊だけに出ないことも・・
  

では、また次回に。
 

(「音楽と幽霊」その3へつづく)

 

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音楽と幽霊 その1 ~幽霊とは○○だ!~

2016年06月06日 | 音楽講座

 

こういうタイトルを書くと、

 

「幽霊って本当にいるんですか?」

 

なんて聞いてくる人がでてくると思うんですが、

ハッキリと言っときます。

 

幽霊はいます。

 

っていうか、これだけ一般的になってる言葉なんですから、

いないっていう方が不自然じゃないでしょうか?

 

じゃあ、幽霊ってなんですか?って聴かれた時に、私はこう答えます。

 

 

「幽霊ってリバーブです」

 

 

突然、こんなことを言われても、

ほとんどの人は「?」がついて、

そのまま、何もなかったように仕事などに戻るでしょう。

 

そもそも、リバーブっていうものが、

音楽をやっていない人には、なじみのないことでしょう。

 

まずは、リバーブについてです。

  

 

楽器の音を良く聞かせるのに、

なくてはならないのがリバーブです。

 

リバーブというのは、残響です。

 

よくお風呂で歌を唄うとうまく聞こえる、と言いますよね。

最近のユニットバスではそうでもないでしょうか?

 

お風呂の壁に反射した音が複雑に絡み合って、

そんな効果を生み出します。

 

音楽(特にクラシック)を演奏するホールは、

そんな音の響きが計算されて作られています。

 

よく「ドームは音が悪いから」なんて聞くでしょう?

 

それは、ドームが音楽専用に設計されていないからです。

 

残響が深過ぎても、音の輪郭がぼやけたりして、

キレイな音に聞こえなかったりします。

 

 

楽器の音には、それだけ残響が大事なわけです。

 

(「音楽と幽霊」その2へつづく)

 

 

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FM音源ってなんだ? その8「サイン波」

2016年06月04日 | シンセ・キーボード講座

ひとつのオペレーターから出る音、

それが、

「サイン波」 

であるというのは、「Output」の時に言いました。

 

「サイン波」というのは「倍音」を持たない音です。

「倍音」については、次回に説明します。

 

「サイン波」というは、ちょっと耳慣れない言葉かもしれません。

 

でもこの音、意外に聞いているかもしれませんよ。

 

今回は、それを使った遊びをやってみました。

 

 

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