いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

音楽とアインシュタインその3~愛ってヤツは!?~

2016年05月26日 | 音楽講座

 

粘土がいっぱいつまった広いプールを想像して下さい。

 

その粘土で、人や車やビルなんかを作ります。

 

そうすると、そのまわりの使った粘土の部分がくぼみになりますね。

ビー玉などを置くと、コロコロと転がります。

 

粘土が「エネルギーの場」で、

その粘土からできたのが「物質」になります。

 

これは三次元的に考えた、たとえですが、

実際は四次元的なものなので、

私たちには、このくぼみが見えません。

 

 

物質があると、そのまわりには空間の歪(ゆが)みができます。

粘土のくぼみがそうです。

 

それがアインシュタインの考えた「重力」(※)です。

 

あなたやわたしのまわりも実は歪んでいますが、

歪みが小さいのでわからないんです。

 

それが太陽や星などと大きくなれば、

その歪みは「重力」「引力」としてハッキリとわかります。

 

   

「万有引力とは

 ひき合う孤独の力である

 

 宇宙はひずんでいる

 それ故みんなはもとめ合う」

 

(「二十億年の孤独」より)

 

というのは谷川俊太郎の詩です。 

これが20歳の時の作ですから、オドロキですよね。

 

もとはみな同じものから切り離された存在、それゆえに求め合う。

 

ちょっとクサい終わり方になりそうですが、

それが「愛」ってヤツなのでしょう。

 

 

「二十億年の孤独 合唱曲」

https://www.youtube.com/watch?v=Qk1y3ZtBE7o#t=17

 

 

(音楽とアインシュタイン 終わり)

 

 

※)「E=MC²」の後に、アインシュタインが作った「重力方程式」は

物体の質量を入力すれば、そのまわりの空間の歪み具合がわかる、

というスグレもの。

 

 

キーボード ブログランキングへ


エコノポリス/音人的経済考#007 ~バン・ヘイレンと旧約聖書~

2016年05月21日 | 音楽と経済

パナマ文書、という文字を初めて見た時、
パッと思い浮かんだのは、バン・ヘイレン旧約聖書
 

バン・ヘイレンは「パナマ」っていうヒット曲があります
 

旧約聖書は「死海文書(しかいもんじょ)」という
1970年代に発見された古文書、

黙示録の人類滅亡が、さらにくわしく書かれているとか、いないとか・・

 
「ぱなまもんじょ」ではなく「ぱなまぶんしょ」で、

衝撃を受けたのは教会関係者ではなく、
税金逃れをしていた政治家、富裕層だったという話。
 
 
お金を持っている人が全部ではもちろんないでしょうが、
こうやって、税金を減らしてるわけですね。
 
もちろん、税務署などがこれをわかってなかった、
というのはありえないですね。
 
事業の規模と申告の所得税を見れば、わかるでしょう。
  

ではなぜ、放ってあったのか?
 

税金が一番とりやすいのは、サラリーマンの源泉徴収です

社会保険料や市民税、府民税なども天引きですからね。
 

よく、金持ちから税金をたくさんとればいい、という人もいますが、
お金を持っている人は、海外へ逃げても歓迎されます。

 

海外で事業を展開されるより、日本で事業をやってもらって、

その社員から楽にとってしまおう、ということなのでしょう。



「サラリーマンはどうしようもないよ」
 
という声が聞こえてきそうですが、そうでしょうか?
 

例えば、ふるさと納税を使って、確定申告をし、
税金を減らすというワザがあるらしい。
 
「サラリーマンの信用」という武器を使って、
不動産を買い、それを賃貸にしてお金を得る。
 

小さな足並みでも抵抗して行くことが大事です。
 
 
しかし、パナマ文書問題も、
誰それ不倫とか誰それ麻薬とかいう手持ちのカードを切られて、

わいわい騒がされている間に、
また、あやふやにされるんでしょうね、嗚呼。



音楽とアインシュタイン その2 ~ 1グラムの脅威 ~

2016年05月16日 | 音楽講座

E=MC²
 
アインシュタインの相対性理論から導かれるこの有名な等式です。
 
 
「この式は何かの役に立つのですか?」
 
当時、アインシュタインは記者に質問されて答えます。
 
「今は、この式が何の役に立つかはわかりません。
  
 しかし、この式はシンプルです。
 
 シンプルであるが故に美しいのです」
 
 
物理学者というより、アーティストに近い感覚ですよね。
 
その後、この式は原爆の基本理念となり、
アインシュタインを苦悩に導くことになります。
 
 
細かいことはさておき、この等式が示す意味は、
 
物質っていうのは、スゴいエネルギーを持っている、
 
というか、
 
物質自体がとてつもないエネルギーそのものである、ということです。
 
 
例えば、広島型原爆の場合、ウランの量は800gでしたが、
エネルギーに変わったのは、たった1gほどだったようです。
 
それでも、街をひとつ壊滅させるほどのエネルギーです。
 
  
あなたや私も物質であるわけですから、
やはり、スゴいエネルギーのカタマリなのです。
 
 
アインシュタインはその後、電磁力と重力をまとめた
「統一場理論」の研究に没頭します。
 
それは、失敗したということになっていますが、
実は成功していて、
 
「人類がこれを持つのは早過ぎる」
 
と、言って焼き捨ててしまった、という伝説もあります。
 
個人的には、この伝説を信じたいですが。

 
歴史の真実はさておき、アインシュタインは思考という瞑想によって悟りを得た人でしょう。
 
有名な「アッカンベー」をしている写真は、
音楽のアルバムのジャケットなどに、よく使われてしています。
 
  
音楽であっても、対極にあるような物理学であっても、
何かを成し遂げた人は同じ境地に至るのでしょう。
 
それが、きっとすべてのジャンルの人に影響を与えている理由ですね。

 

 

(音楽とアインシュタイン その3へ続く)

 

キーボード ブログランキングへ


音楽とアインシュタイン その1 ~ そんなバカな!? ~

2016年05月10日 | 音楽講座

アインシュタインといえば、
ほとんどの人が名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。
 


長い白髪にヒゲ、という、典型的なは「博士」のイメージですが、
実は、「博士」のイメージがこの人を元にしているのだと思います。
 
それくらいの大物理学者で、
 
「相対性理論」
 
という画期的な物理学の理論を考えた人です。


 
私は、バリバリ文系なので、数式などの細かいことはよくわかりませんが、
とにかく、カッコいい、ってことです。


 
何がカッコイイかというと、発想がカッコイイ。
 


人が「そんなバカな!」っていうことを考えつく。


 
音楽でも絵でも物理学でも数学でも、
それをやっちゃた人はカッコいい。
 
 
「問題はそれを作り出したのと同じレベルでは解決できない」
 
というのは、私の好きなアインシュタインの言葉ですが、
まさにレベルを一段超えたところからの発想をした人です
 
 
人の動いている速さやいる場所によって、時間の進み方が違います。

これは、今の人でも、なかなか受け入れにくいことでしょう。
 
 
常識を超えた発想。
 
音楽にしても、エネルギー問題にしても、政治にしても、経済にしても、
今それが、最も求められる時代になっています。
 
 
そんなアインシュタインの趣味はバイオリンで、
特にモーツァルトがお気に入りだったそうです。
 
「ベートーベンは一人の天才が作り上げた曲だが、
 モーツァルトの曲は、宇宙のどこかにあるものを、そのまま、とってきたように思える」

というようなアインシュタインの言葉があります。
 


モーツァルトを演奏したことのある人なら納得できると思うのですが、どうでしょう?

単純なスケールやアルペジオが積み木のように組み上げられ、
それなのに、限りなくポップで、深く、エネルギーにあふれる曲になっている。
 


これも、まさに常人の発想ではないですよね。


(音楽とアインシュタイン その2へ続く)



 

キーボード ブログランキングへ





FM音源ってなんだ? その7「Algorithm(アルゴリズム)」

2016年05月07日 | シンセ・キーボード講座

FM音源が難しい、という原因のひとつが言葉です。

 

その最もたるものが、この「Algorithm(アルゴリズム)」

 

数学の解法を表す用語らしいのですが、

とっつきにくいですよね。

 

最近は、アルゴリズム体操なんていうので

ちょっと馴染みになっている言葉ではありますが。

 

 

FM音源のアルゴリズムとは、

オペレーターの積み方と言えばいいでしょうか。

 

ここで、どういう音を作るか、という方向性を決めます。

 

と言っても、ピンとこないかもしれないので、

それは実際の音作りの時にまた説明しますね。

 

 

アルゴリズムの形は、前回のOutput Level(アウトプット・レベル)の右下、

F8「Alg」を押せば、画面に表示されます。

 

 

 

ダイヤルを回すと、次々といろいろなアルゴリズムが出てきます。

 

アルゴリズム1番は、縦一列に並んだ形で、

 

最後のアルゴリズム45番は、横一列に並んだ形。

 

 

 

DX7 DX7II などには、本体右上に32個のアルゴリズムが書かれています。

 

 

 

キーボード ブログランキングへ

 


FM音源ってなんだ? その6「Output(アウトプット)」

2016年05月05日 | シンセ・キーボード講座

 前回は、イニシャライズ(初期化)をしました。

 

 

さて、鍵盤を押して、音を出してみましょう。

 

「ポー」

 

というような音が出たでしょうか?

 

 

それがFM音源のもっとも基本、

 

「サイン波」

 

という波形の音です。

 

 

EDIT画面、E1(エレメント1)の状態で、

 

04.Output

 

をカーソルで反転させ、ENTERを押します。

 

 

 

Output の画面に入り、F2 「All」を押します。

 

 

ここで、6つのオペレーターのアウトプットを見ることができます。

 

初期化した状態では、OP1(オペレーター1)のみ127になっていて、

残りは、全部「0」になっているはずです。

 

127が最大の数値になります。

 

なぜ、「127」なんていう中途半端な数が最大になるのか、

デジタルという概念を知らない人はそう思うでしょう。

 

その説明は、また後日、ということで。

今日の講座はここまで。 

 

キーボード ブログランキングへ