午前6時に起床する
厚木のイオンで買ったカネテツの「うまかつ」を・・・
茹でた蕎麦に乗せ熱々のつゆを張りネギを散らして手繰る
うまかつは魚のすり身に細かく切った烏賊ゲソを混ぜてフライにしてあるようだ
烏賊ゲソのクリクリとした歯ごたえが心地良い なかなか美味い
魚のすり身を油で揚げたのを「薩摩揚げ」と呼ぶのは実は・・・おもに関東地方だけで
日本のほとんどの地方では「てんぷら」などと呼ばれていることは意外と知られていないことで
特に薩摩こと鹿児島県では「つけあげ」と呼ぶことはもっと知られていないことかもしれないが
そんなことよりも・・・魚のすり身を油で揚げたのは本当に美味い
肉を揚げたのよりもずっと美味いと私は思う
そういえば徳島県民のソウルフードにフィッシュカツというのがあったのを思い出した
調べたら徳島県小松島市の津久司蒲鉾という店が昭和30年に作り始めたそうだが
私が住んでいた昭和39年から41年にかけての鳴門市にフィッシュカツがあったかどうか?
小学校の低学年だったのではっきりとは覚えていない 食べたかな〜?
2年半の鳴門市の思い出で忘れられないのは「葉田くん」のことだ
転校して最初に仲良くなったのが葉田君だった
葉田くんの家は蒲鉾屋を営んでいたので並んで歩くとほんのり魚のすり身の匂いがした
おっとりとしていて優しい葉田君とせっかちな私はウマが合ったのか良く遊んだ
3年生の盆休みに家族で松山に帰り鳴門に戻った夜にその知らせが届いた
葉田君が海で溺れて亡くなったというのだ
葬儀に向かうと担任の先生が「貴方が弔辞を読みなさい」と原稿を手渡した
突然親友が死んでなにがなんだか分らなくなっているというのに
大勢の人の前で他人の作った弔辞を読まされるのは理不尽なことで怒りが湧いたし
愛する息子を亡くして泣き伏しているご両親の姿を見るのは辛いことだった
そのせいかその弔辞の文章はいまだに忘れられないし
読みながら作業場のほうから魚のすり身の匂いがしたのも覚えている
葬儀が終わり数日して葉田君のご両親から蒲鉾の詰め合わせが送られてきたが
その中にフィッシュフライは入っていなかったように覚えている
カネテツのうまかつは2枚入っていたので1枚を蕎麦に乗せて喰った
残りの1枚は昼飯にウスターソースをかけて喰おうと思う
中身が魚だろうと肉だろうとジャガイモだろうとフライにはウスターソースだ
異論は挟ませない
週末に向かってお天気は徐々に崩れていくらしい
小雨のキャンプも悪くない
エチオピア・モカをフレンチプレスで淹れて飲む
雨が降り出す前に森の中に潜り込んでみようかな?
初夏のキノコに出会えるかもしれない
追記:葉田君のご実家の蒲鉾屋のその後が気になって調べたら
阿波の特産品として紹介されていたので下に載せておく
↓
葉田君にご兄弟がいたのか?それともご親戚の方が引き継がれたのか?それは判らないが
今でもご商売をされていると知って嬉しくなった
生きていれば葉田君も還暦だったと思うとすべてが懐かしくなってくる
作者様のお胸に生きておられ、いつも、思い出してくださいます=御供養になりますねぇ。
阿波のちくわ、とりいれ、てんぷら。色、形は、優しさを感じました。
阿波の海、美しいのでしょうねぇ。
ありがとうございます。感謝
コメントありがとうございます
懐かしい鳴門の暮らし
渦潮の海や広々とした吉野川や剣山
自然にあふれた穏やかな気候と優しいひとたち
もう50年前のことなのに今でも鮮やかに思い出されます
ちいさな港町のお店で作る竹輪や薩摩揚げは最高ですね
徳島県は知られざる良地です
群青色さまもぜひお訪ねくださいませ