Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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ダルブーカにはまる。

2009年11月14日 01時36分54秒 | instruments
2年前、モロッコで買ってきたダルブーカ。デルブーカとかダルブッカとも呼ばれているが正しい発音は分からない。アラビア系の音楽で使う太鼓です。

今日はオフだったので、たっぷりサックスの練習しようと思っていたのに、この楽器にハマってしまった。来月、ちょいと気になるライブ(橋本学とのデュオ)が有り、引っ張り出してちょいと練習するつもりが・・。

うちが湿っけている為、皮が緩んでピッチがだいぶん低くなっている。キューバ音楽の本で、そういう打楽器は焚き火で温める・・というのを読んだ事があり、恐る恐るガスコンロで温めてみる。おぉ、上手い具合にピッチが元に戻った。皮が冷えてくると高次倍音もよく出るようになってきた。


この楽器を購入した、古都フェズの楽器店のオッチャン(顔がスティーブ・コールマンに似ていた)に実際に叩いてもらったのを録画したのだが、今やそれが教則DVDになっている。(笑) 当然だけどメチャウマ。2日間、店に通って、ゆっくりバージョンや笛バージョンも撮らせてもらってるから、他のモロッコ楽器もたまにDVDを見ながら練習している。オッチャンはどの楽器(太鼓、笛、弦楽器)もメチャクチャ上手い。この人達(楽器屋)は、売るために楽器が上手いってのが、どうも不思議だけど。

最近、クラーべやギロもバンドでやってるし、実はサックスでもリズムに関して悩んでいるのだけど、リズムと「相対性理論」は関係が深いように思えてきた。1拍の概念は、ゆったりだと感じれば長くなるし、「この曲は早い!」と思って焦って演奏すれば、非常に短くもなる。ジャズでは、どのテンポでもゆったり構えて演奏しなければ、スイングしない。でも、やっぱりスピード感も出したい・・と考えるとジレンマに陥る。時間の流れは、その人の感じ方によって相対的である。たかが1拍でも然り。いわゆる「レイド・バック」や「オン・トップ」ってのが、コンマ数秒の世界にもかかわらず、大きな差である。それによって、聴く側の「気持ち良さ」に大きな影響力ももたらす。

ビデオの中のオッチャンの叩くダルブーカは、とにかく気持ち良い。

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2 コメント

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おぉ・・・ (まれーばく)
2009-11-14 07:34:09
昨日、ちょうどモロッコ~フランスを読んだところだったのでびっくりすごい旅だなぁ…と改めて感動致しました
リズムの心地良い揺らぎ…表現するとなると日本人の一番苦手とするところかもしれませんね。揺らぎが当たり前に身体に染み込んでいる方たちが羨ましかったです練習して出来るようになるって言うのとは全然違いますものねせめて子どもにはいろんな音楽に触れる機会を…と思いました。。。
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またまた、ありがとうございます! (SGURU)
2009-11-14 11:22:32
最近は小学校にセネガル人のバンドがやってきたりしてるそうです。自分の子供時代の校外学習は、せいぜいオペラや能くらいだったかな。子供の頃から、もっとワールドワイドなジャンルに触れていたら・・とマジで思います。ま、ジャズを聴かされていただけでも贅沢かもしれませんが。

この前のライブ後、天才子供ドラマーの話になりましたが、やはり最近の子供は情報量や練習条件に恵まれています。野球やサッカーと同様、ジャズ界も世界に比肩するプレーヤーが今後たくさん出てくるでしょう。クラシック界同様に。

あとは、オリジナリティーとそれを支えるムーブメントですね。それにはリスナーの方々の支援や、それを理解するためのリスナー自身の学習が必要だと思います。いつまでもNYのモノマネしていても、文化大国とは言えませんからねぇ。若い世代に期待です。
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