娘の個展開催に便乗して出掛けた初秋の北海道。
2泊3日の短い旅程で、自由になるのは中日のみ…
ならば…と足を延ばして行くことにしたのは小樽の街。
朝早く札幌駅で小樽行きの列車を待ってると、何と…
ホームには昔懐かしいSL機関車が蒸気を噴き上げ
その周りにはカメラを持った大勢のSLファンがいた。
でもなぜか、SL機関車の前にはディーゼル機関車が…。
どうやら、ご老体のSLの助っ人として馳せ参じたらしい。
それもそのはず、後ろの客車はSLファンで超満員だった。
札幌駅から各駅停車の列車に乗り込み一路小樽へ。
市街地を抜けると、やがて車窓に広がるのは海岸線。
深い色合いを湛えながら寄せ来る波はさすが北の海。
小1時間も経たないうちに列車は目的の小樽駅に到着。
改札口を出て振り返ると、頭上にはたくさんのランプが…
正面の窓にも、おびただしい数の色とりどりのランプが
飾られ、まるで異空間に迷い込んだような気分になる。
その心憎いばかりの演出に小樽散策の期待が高まる。
駅を出て海の方向へ歩いていく途中にあるアーケード。
多くの地方都市と同じように、ここもシャッター商店街。
駅前大通りで見かけたお馴染みのコンビニ店の看板。
でもその下は煉瓦タイルを貼り付けた石造りの建物。
まるでコンビニらしくない重厚な雰囲気も小樽流…?
大通りをさらに行くと、今はもう廃線になった線路が…。
ひっそりと寂しげに佇む北海道最古の鉄路「手宮線」跡。
小樽の街に一歩足を踏み入れた途端、タイムスリップ
したように一昔前の古い日本が目の前に現れ始めた。
そのたびに足を止めては懐かしい風景をカメラに収め
ながら、小樽の街巡りは続く…。