お盆休みの一日、久し振りに揃った家族全員で
朝早くから近くの山道を歩いて散策に出かけた。
道端にはもうすでに秋の野の花が咲き出していた。
秋の七草のひとつ、キキョウ。
女郎花(おみなえし)。
萩の花。
気持ちの良い風に吹かれながら山道を歩く御一行。
コオニユリ。
ヒメジョオン。
月見草。
月見草の大群生の横を通り抜ける御一行。
名前は知らないけど、可愛いつりがね状の野の花。
これも知らない野の花だけど、フリルが可愛い。
この花も名前はわからないけれど…。
もったいないくらいに、こんなにたくさん咲き乱れていた。
遥かかなたの山並みを望みながら歩く御一行。
栗の木にはすでに大きなイガグリが…。
まだ青いヤマブドウ。
すでに黒く色づいたヤマブドウも…。
だら~んと垂れ下がった野生の藤の実。
享保年間の銘が刻まれた古い石塔もあったりして…。
小1時間歩くだけで汗が噴き出て、息も切れる。
けれど、自然の中を歩くと気持ちがいい。
何より、いろんな野の花に出会えるのが嬉しい。
誰に見られるでもなく、褒められるわけでもないのに
ひっそりと目立たず、可憐な花を咲かせる野の花たち。
厳しい自然の中で、おてんとさまと雨だけを頼りに
自立して生きる、その潔さと逞しさに胸を打たれる。
それに比べて、人の手によって水を毎日与えられ
邪魔な雑草や虫から守られてぬくぬくと育つ庭の花々。
さあ、どっちが幸せ…?
あなたならどっちの生き方を選ぶ?