各地で桜の開花宣言がチラホラと聞こえてくるが
山庭の桜の開花はまだまだこれからだ。
桜よりも先に咲き出したのはサクランボの花。
先々週辺りから咲き始めたのだが
あっという間に咲き進んで来て
今、白い可憐な花を枝一杯に咲かせている。
昨年はたくさんの実を成らしてくれたのだが
さて今年はどうかな?
アンズの花も咲き始めた。
淡いピンク色した丸っこくて可愛い花だが
ガクが赤いので、落ちた花の姿も愛らしい。
これはユスラウメの花。
小さくて目立たないけれど、よく見ると清楚で可愛い。
まだ咲き始めだが、蕾もたくさんついてる。
昨年は花は咲いたが実はほとんど成らなかったので
今年こそ、と期待しているのだが…。
土佐ミズキの花も咲き出した。
この木は植えてから10年近くなるが
ずいぶん大きく育って来て
毎年、黄色い花をつけ春を知らせてくれる。
優し気なピンク色の花もいいけど
黄色い花は元気が出るような気がして私は好きだ。
そして綿帽子をかぶったように
真っ白い花で覆われているのは馬酔木。
この地にもともと自生している先住民だが
ベル状の可愛らしい花をワンサカぶら下げて咲く。
地味だけど結構手の込んだ作りの花だ。
ちなみに馬酔木(アセビ)の由来はウィキペディアによると
「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」
という所から付いた名前なのだそうだ。
本日の締めはそろそろ見納めの枝垂れ梅。
まだまだ鑑賞には十分耐えるけど
すでに萎んで散り始めた花が目立ってきた。
花の命は短くて…名残惜しいが仕方がない。
散る前の雄姿をしばし眺めて心に留め置くとしよう。
人も花も引き際、散り際、去り際が肝心なのだ。
自ら引き時を知り、無駄に永らえて晩節を汚さぬように
ここはひとつ潔く老兵は去った方が美しい。
「エッ!そうなんですか?」
あ、ノラくん。オバサンはそう思うけどね。
「ネコも…去り際が大事なんですか?」
う~ん、ネコはどうだろうか…。
「だって、その方が美しいんでしょ?」
うん、そうだけど…。
「だったら、ボクも潔くします!」
えっ!どうするの?
「まだ食べたいのを我慢して…」
まだ、食らいついてるじゃない!(笑)
「あと少しだけ…ですから…」
それを往生際が悪いって言うんだけどなぁ~(笑)
「じゃあ、もうこのへんで止めときます!」
ご飯、まだ残ってるけど…。
「ネコも去り際が大事ですから…」
え、去るんだ…。(笑)
「どう?ボク、美しいですか?」
うう~ん、どうかなぁ~。いつもと同じだけど…。
「ボクも晩節を汚さないようにしないと…」
そう言いながら、ノラにゃんこは去って行った。
顔のケガもだいぶ良くなったせいか
またカッコ良さが気になり出したようだ。(笑)