新型コロナウイルスの感染予防のため
3月は陶芸もステンドグラスも太極拳もお休み。
1月から新たに始めた植物画教室だけは開催しているが
スポーツジムは家族が心配するので自粛。
97歳の母が大腿部骨折のあと入所している老健施設も
新型コロナの影響で2月末から面会禁止。
なので、空いた時間を使ってこんなものを作ってみた。
この約一か月の自粛期間を利用して
古くなってタイルが剥がれ落ちたガーデンテーブルに
ステンドグラスの残りガラスをコツコツと貼り付け
モルタルで目地を埋めてリニューアルした
ガラスモザイクのガーデンテーブルだ。
汚れて見すぼらしくなっていたテーブルが
新品と見違えるほど美しくステキに生まれ変わった。
栗の木テラスに置いたこのテーブルでお茶を飲みながら
遥か遠くの山々や空の景色を眺めていると
新型コロナのことも忘れて、まるで別世界に居るようだ。
そして自粛期間を楽しく過ごすもうひとつのアイテムは
春を迎えてガーデンニングに勤しむこと。
今、ガーデンを彩る花たちの中でひときわ目を引くのが
この鮮やかな青色のアネモネ。
毎年のようにこの場所から出てくるお馴染みさんだ。
可愛らしい花の形と色合いで私の好きなボケの花。
ボケという失礼な名前はどこから来たのか
ずーっと不思議に思っていたので調べてみた。
すると、ボケは果実が野菜のウリに似ていることから
漢字で「木瓜」と表現されているらしく
その発音から「モケ」「モッケ」「ボックワ」と呼ばれ
時とともに少しずつなまり、現在の「ボケ」へと変化したそうだ。
なあ~んだ、別に失礼な名前なんかじゃなかったんだぁ~。(笑)
「ボケ」を「呆け」と思い込んで居た私の方こそ失礼!
青い5弁花が愛らしいツルニチニチソウ。
多年性常緑なのでグランドカバーとして重宝しているが
生育力旺盛で広がって困るという贅沢な悩みもある。
だから時々情け容赦なく散髪する必要がある。(笑)
梅は~咲いたかぁ~、桜は~まだかいな~♪と
古い歌を歌って待っていると咲いたのが、この赤葉桜。(笑)
ソメイヨシノによく似た花だが桜ではなく
別名は紅葉(ベニバ)スモモと呼ばれるスモモ属の花木だ。
赤味がかった新葉と同時に花が咲く。
こちらは正真正銘の桜で陽光桜。
ソメイヨシノより早く咲き、濃い桃色の大きめの花を下向きに咲かせる。
天城吉野と寒緋桜との交配により生まれた
愛媛県の高岡正明さん作出の桜だ。
元教師だった高岡さんは、送り出した教え子たちが
戦場に散ったことを悼む鎮魂の旅に出た沖縄で
寒緋桜と出会い、この桜が生まれることにつながったという。
植物遺伝学上、桜は人工受粉で新たな品種を作ることは
「不可能」だと言われていたらしいが
戦死した教え子たちの鎮魂と世界の恒久平和のために
桜の新しい品種を作るという自らの誓いを胸に秘め
不屈の精神で試行錯誤を繰り返し
30年後、ついに桜の新品種登録第一号となる「陽光」を生み出す。
こうして作出された陽光桜を
高岡さんは「平和のシンボル」として各地に贈り続けたらしい。
この物語は「陽光桜ーYOKO THE CHERRY BLOSSOMー」というタイトルで
2015年に笹野高史主演で映画化されているそうだ。
この桜にそんな感動的な誕生秘話があったなんて…
恥ずかしながら、全然知らなかった。
自粛期間を有効活用してもっと勉強しなくちゃ!(笑)
ちょっ、ちょっとノラくん、そこで何してんの?
「あ、オバサン!ボクも自粛期間を利用して…」
自粛期間を利用して、何?
「新しいことに挑戦しているんです!」
え~!それ、どういうこと?まだご飯の途中なのに…。
「この高い所にカリカリを見つけたんです!」
あ~、この前の食べ残し…。だから?
「だから、もったいないから…食べなきゃって思って…」
ふ~ん…で?
「この段ボールの上に上がれるかなと思って…」
ふ~ん…それで?
「だから…あの…その…頑張って…新しいことを…」(笑)
そんな、しどろもどろの言い訳はいいから
お行儀の悪いことはやめて
お皿の中の食べ残しのご飯を先に全部食べてしまわないと
これからはご飯を自粛してもらうからね!(笑)
悪いところを見つかって気まずい表情のノラにゃんこ。
この子が来てくれるのも自粛期間の楽しみの一つなのだ。(笑)