イギリスの旅4日目は
コッツウォルズ地方のバートン・オン・ザ・ウォーターへ。
この街はコッツウォルズの中では比較的大きな街で
年間多くの人が訪れる人気の観光地だ。
街の中心を小さな川がゆったりと流れていて
コッツウォルズのリトルベニスとも呼ばれているそうだ。
この川には石造りのアーチ型の橋がいくつも架かり
水深は浅く川底が透けて見えるほどだ。
気持ち良さそうに泳ぐカモが多く見られ
川底の石の上でのんびりと休憩中だったり
ベンチで人々が憩う川辺の遊歩道を
我が物顔で堂々と散歩したりする姿も見られ(笑)
日頃めったにお目にかかることのない
愛らしいカモたちにすっかり心を奪われた私は
ついつい川沿いにどこまでも追いかけて行って
たくさんの写真を撮ってしまった。
まるでアイドルを追っかけるストーカーみたい…。(笑)
この川沿いには可愛いカフェや土産物店が立ち並び
人々の憩いの場となっているようだ。
1897年と刻まれたビクトリアホール
細い路地の両側に立ち並ぶ石造りの家々
古い街並みの中に自然に溶け込むようにして
さりげなく咲いている美しい草花。
そしてウィンドラッシュ川に架かる
築200年の歴史ある3連アーチ型の5つの石橋。
こうした川辺の風景の中で過ごしていると
まるで時間が止まったみたいに感じて
なぜか土産物店などを覗く気にならなかった。
いつもの私なら絶対あり得ないこと…なのだ。(笑)
おそらくこの街を流れる川のように
ここでは時間もゆっくりと流れているように
感じられるのかも知れない。
そのせいで私の気持ちもゆったりとして
あくせくと買い物などする気にならなかったのかも…。(笑)
そう言えば…写真も凄く少ない気がする。
気がつけばカモの写真ばかりが多くて(笑)
他の写真は数えるほどしかない。
不思議だ…。
写真もろくに撮らず、土産物店にも入らず
いったい私は何をしていたのだろう…。(笑)
答えは簡単だ。
ただただボーっと過ごしていたに違いない。
でも、それが無駄な時間だったとは思わない。
なぜなら今でもこの街の情景が
五感を通してありありと甦ってくるからだ。
そんなことができるのが
このバートン・オン・ザ・ウォーターの
いちばんの魅力なのかも知れない。
バートン・オン・ザ・ウォーターをあとにして
次の目的地に向かう途中で見かけた光景。
イギリス人は自分で家のペンキを塗る…上半身裸で…(笑)
イギリス人も家庭ごみを出す。
でも、ゴミステーションに各自持っていくのではなく
収集する人が1軒1軒の家庭の庭先まで
ご親切なことに集めに来てくれる…親指を立てて…(笑)
何というサービス精神…いや非効率的なことか。
しかし、それがイギリス流に違いない。
もし効率優先の合理主義なら
古いものや建物を大事になどしないはず…。
上半身裸で高い梯子に乗って
自分で家のペンキ塗りなんかもしないはず…だ。
だが、それをしているということは
効率や合理性よりも、やはり伝統を重んじる精神が
いまだにイギリス人の中に
脈々と受け継がれているとしか考えられない。
そんなことをあれこれと思いながら
次の訪問地である一般家庭へと向かう道すがら
見かけたごく普通の個人の家。
どれもこれも古い建物だが立派な現役の住宅なのだ。
イギリスでは家は古い方が価値があるのだとか…。
地震国の日本では考えられない。
やがて到着した一般家庭の家がこの建物。
表から見ると驚くほど大きな邸宅にビックリ…。
これが一般家庭…?と一瞬目を疑う。(笑)
こちらでは庭の見学とアフタヌーンティーを頂く予定だ。
続きは次回ということで…。