ロンドンのナショナルギャラリーの続き。
本館北側のエリアには
17世紀の絵画が展示されている。
フェルメール「ヴァージナルの前に立つ女」(1670~1672年)
光の魔術師と言われるオランダの巨匠フェルメールの傑作で
ドレスの光沢感などさすがとしか言いようがない。
この美術館にはもう一点「ヴァ―ジナルの前に座る女」という
フェルメールの作品を所蔵しているが
どこかの美術館に貸し出し中とかで観られなかった。
その他にもこのエリアにはベラスケスやヴァン・ダイクなどの
作品もあったが…都合により省略。(笑)
そして最後は本館東側の
18世紀から20世紀初頭までの作品群だ。
ゴッホ「ひまわり」(1888年)
ナショナルギャラリーで一番人気の作品。
実はゴッホの「ひまわり」は世界中に7点あり
その内の1点を新宿の損保ジャパン美術館で観たことがあるが
その「ひまわり」とアムステルダム国立美術館と
このナショナルギャラリーの3作は同じ構図だそうだ。
ゴッホ「ファン・ゴッホの椅子」(1888年)
ゴッホ「2匹の蟹」(1889年)
ゴッホ「農婦の頭部」(1884年)
ゴッホ「Auversの近くの農場」(1890年)
ゴッホ「蝶のいる牧場」(1890年)
ゴーギャン「窓の前に置かれた果物の入ったボールとコップ」(1890年)
ゴーギャン「収穫:ル・プルドゥ」(1890年)
今、写真を見て気づいたのだが
ルノアールやセザンヌ、マネ、モネ、ゴヤ、ターナーといった
有名画家の作品も多く展示されていたのに
なぜか、ゴッホとゴーギャンしか撮ってない。(笑)
おそらく駆け足で回ったので疲れてしまい
撮る気力が失せたのかも知れない。
それと、もしかすると2016年に東京都美術館で観た
「ゴッホとゴーギャン展」や
同じ日に上野の森美術館で観た
「デトロイト美術館展」の印象が
私の中で強く残っていたのかも知れない。
懐かしい人に再会したように嬉しかったのかも…。(笑)
ちなみに2020年には東京と大阪で
「ロンドンナショナルギャラリー展」が開催されるそうだ。
所蔵品のうち、何点ぐらい来日するのかわからないが
今から日本での再会を楽しみにしている。
それはそうと…ここも入場料は無料だしカメラもOKだが
日本での展覧会はどうなるのだろう…。
まさか無料という訳にはいかないよね。(笑)
これだけの絵画がタダで観れるなんて…
イギリス人が羨ましい。
入場は新館セインズベリーウィングの入口だったが
帰路は大理石の立派な柱がそびえ立つ
本館の正面ゲートからギャラリーをあとにした。
それにしても、天井の素晴らしさは感動ものだ。
装飾やデザインもさることながら
大きなガラス屋根が部屋全体を明るくしてくれている。
美術館と言えばどことなく暗い部屋で
作品がライトアップされたイメージが多い中
このナショナルギャラリーは
明るい天井窓から降り注ぐ自然光のもとで
これだけの名画を鑑賞できるなんて…何と贅沢なことか。
これまたイギリス人が羨ましい。
さあ、いよいよ次回でイギリスの旅も終わりだ。
もうしばらくお付き合いの程よろしく。