先週の金曜日、私が山荘に行った日は午後から雨。
さすがのノラにゃんこも
いつもの晩ご飯の時間に姿を見せなかった。
ノラが大好きなオジサンは
「やっぱりこれだけの大雨だとよう来んじゃろう…」
そう言って窓のカーテンを閉めていた。
ところが夜7時半過ぎ、ふと窓の外を見ると…
すっかり日が落ちた暗闇のテラスに
ノラにゃんこがちょこんと座っているではないか!
それも黙って目を閉じて、まるで修行僧のように…。(笑)
いつ頃から居たのか…全く気がつかなかった。
「ノラ、来とったんかぁ~」とオジサンが声をかけると
「オジサン、やっと気がついてくれましたか…」と言わんばかりに
ニャア~ニャア~と煩いほど鳴き声をあげるノラ。
ご飯をあげると勢いよく食べ出した。
ノラくん、こんな大雨の中、暗くなっても来たんだね!
「はい、ボク…雨でも暗くても、頑張って来たんです!」
そうか、さすがノラ猫だ…逞しいよね。
「それって、褒めてるんですか?」(笑)
もちろんだよ!その逞しさをオバサンも見習いたいよ。
「だったら、見習えばいいじゃないですか」
えっ!どうやって…?
「ボクみたいに、ご飯をいっぱ~い食べるんです!」
そ、それは…どうかなぁ~(笑)
「だって、生きるためですから…」
そうだよね。ノラは生きるために食べるんだもんね。
「おっと…もったいない。ご飯粒が…」
よっぽど空腹だったらしく瞬く間にペロッと完食した。
そしてご飯を食べるだけ食べると
ノラにゃんこは足早に家路へと帰って行った。
その翌日も朝から雨が降っていて
ノラがやって来たのは小雨になった夕方6時頃。
気がつくと家の中を覗き込んでいた。(笑)
昨日は夜遅かったのでず~っと寝ていたのかな?
「寝るのはダメなんですか?」
い、いや、別に…ダメじゃないけど…。
寝る子は育つって言うから…いいんじゃない?
「そうでしょ!」
「だからボク、しっかりと寝て、もっと育って…」
「しっかりと食べて…もっと強くなりたいんです!」
「どうですか?ボク、強く育ちましたか?」
え~っ!そんな急に…(笑)
「今日はお魚がいっぱい入ってますねぇ~」
お魚の骨は大丈夫?のどに刺さらない?
「うん、大丈夫!お魚は得意ですから…」
そう、良かった!
「あ~、美味しかった!ごちそうさまでした」
あれっ、まだご飯残ってるけど…。
「もう、十分です。お腹いっぱいです!」
そうなんだぁ~、じゃあ帰るのね。
「はい、今日はこれで失礼します!」
そう言うと、ノラにゃんこはとっとと帰って行った。
九州各地は豪雨災害で大変な事態になっているが
自然の中で生きているノラにゃんこも
豪雨の中で何とかやりくりしながら頑張っているようだ。
とにかく来られる時に来て、食べられるだけ食べて
そしてすぐにねぐらに帰って行く。
のほほ~んと寛ぐ暇は今のノラには無いのだろう。
こんな生活がいつまで続くのか…。
ノラにゃんこだけでなく
豪雨災害の被害に遭われた多くの人々や
今まさに大雨特別警報が出ている地域の人々のためにも
早くこの豪雨が収まって欲しいと祈るばかりだ。