救急車を呼んで

いつものようにバスから降りて歩いていると前方の交差点で自転車に乗った女の人が転んだ

じきにに起き上がるはずと思っていたら地面に自転車ごと倒れこんだまま動かない

駆け寄ってみると反対側からも駆け寄って来る人がいた

「大丈夫ですか」

って問いかけに

「うぅ…鼻を打ってしまって…」

と答えるものの動けずにしかも地面には血が流れているみたい

意識はあるけどやはり救急車を呼ばないと

若いお兄さんが携帯を取り出してテキパキと救急車の要請をしてくれた

救急隊が到着するまでに近くを通りかかった人も一緒に見守ったり
ティッシュやタオルを渡したり倒れている自転車を起こして荷物をひろったり
傘を差しかけたり車道の車を避けてくれた

みんなで一緒に救急隊を待った数分間

見ず知らずの人の間で協力し合ったひと時

慌ただしいようでもこうやって助け合っていけるんだね