ノーやん日記パート2

95歳の挑戦

 夜明け前まで降った雨がやみ晴れ。長屋の裏庭の柿や蜜柑、草ぐさに雨露が(写真)。午前8時17℃。きょうは95歳の京都の叔父が来訪する日。お昼前、せんちゅうまで出迎えた。東海道線の新大阪駅から地下鉄の新大阪駅への乗り継ぎに難儀したらしい。「ややこしいな。おおさかは」。

 京阪は近いとはいえ、京都も新大阪も駅舎の構造が上ったり下りたりなので高齢者のひとり旅はまごまごするのだろう。けど、迷い爺にならずようおいでなさった。元高校教師。眼鏡なし、入れ歯なし、病気なし。「健康優良児爺やないの。叔父さん。表彰もんやで」「うん、表彰して」。

 95歳にしてふるさと日原への墓参を計画。旅企画に明るいわが娘が叔父の希望を聞きながら旅程プランを立てた。うまくいったらしい。人生100歳時代。高齢者のひとり旅もええやないか。だれも抱くふるさとへ懐旧の心。サポートして叔父さんの願いを成就してあげたい。

 お昼は、おいしい出前寿司を頂く。叔父さんからは柿や蜜柑や伏見の大吟醸酒と奈良東大寺戒壇院の多聞天や仁王などの版画を頂いた。

ふるさとのいまにときめく柿の露 昇龍子


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