ノーやん日記パート2

藤の花

 曇り時々日が差す。きょうもコロナ。わが町の感染者は25日、あらたに2人が判明し56人となった。ともに青年だった。大阪の感染者は1475人。東京の3836人に次いで多く、二つの都府で全国の感染者の4割を占める。感染者が500人を超える8つの都道府県の合計は9663人。全体の約75%や。これをどうみるか。7都府県で発令された緊急事態宣言の効果はどうだったのか。「ここ1,2週間が瀬戸際」といわれた時点から、脚色せず澄んだ眼で冷静に、執政に責任ある人たちの自己分析を聞きたい。歴史の瞬間だ。情報公開と日本の民主主義が試されている。

 外出自粛中だが、買い物と公園散策、三密なしのボランティア活動をわが輩は日課としている。きのう、千里南公園でみつけた藤棚の花(写真上)を見て思い出した。「笈の小文」と「猿蓑」にある「草臥て宿かる比や藤の花」の芭蕉句。たしか、大坂・藤井寺で詠んだ句。芭蕉の心に触れようと藤井寺の藤を訪ねたことがある。ちょこっとそれらしき格好つけた大きな藤の鉢があるだけで「な~んや」とがっかりしたことを覚えている。「草臥て」というネガティブな日本語が詩語になった。新発見。お昼は、パスタナポリタン。

 午前中、解散した老人クラブの元役員からマンション前の遊歩道を清掃した旨の電話をいただいた。わがまちをきれいにしておきたいという思い、みんな共有していると思うがそれを実行しているというのはほんとに敬服する。役職に拘らず自然にそういうことができる人間にならなくては。電話でお礼を申し上げた。

 熊蜂はまだ現れぬ藤の棚 昇龍子

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