ノーやん日記パート2

白黒シャリンバイ

 晴れ。あさ、府営住宅の生け垣にシャリンバイが純白の花から黒い実に変わる様子が目に留まった(写真)。白い花から赤い実になるのは目だつが黒い実は目立たない。が、この黒い実、野鳥が好む。カラスはどうか。常緑の喬木で千里では庭木としてあちこち植栽されている。ツバキ科。モッコクともいう。俳句の世界では木斛の花といえば夏の季語。生態観察同好会では葉の付き方からシャリンバイで通っている。

 午前中、亡父が師事した俳人長谷川双魚氏の「自解100句」を読む。「雀の子一尺とんでひとつとや」。旧い感覚の句やなあ。この本の間に岡崎に住む姉宛てのメモ書きが挟んであった。「俳句は短詩型の省略文学です」「説明、報告にならぬ様努力作句に励むことです」と。姉は父の望むように俳句を作ったことはない。岡崎の姉を訪ねたときこの本を譲り受けた。

 俳句も当然、時代とともに進化する。日本人はなぜか俳句を好む。愚老もその一人。いまどき「伊勢物語」のような含みのある男女の歌の応答はないが、一句のほのかな心が人に伝わったときの嬉しさはえもいわれんものがある。モナリザの微笑を日本人が好むのと相通じる。お昼は、たぬき蕎麦。椎茸を加えて。

 午後、野菜の買い物。千里中央の千里図書館へリクエスト本「日本社会のしくみ」(小熊英二著)を借りる。あらたまって「日本社会のしくみ」と言われてみると、80年近く生きてきた日本人として見過ごせぬ。取りあえず「序章」と「あとがき」だけ読む。図書館からは予約があるので「早めに読め」と催促されている。読み終えたら感想を書こう。

 白と黒実替わりしたき車輪梅 昇龍子

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事