ノーやん日記パート2

銀杏の実

 晴れ。「きょうはましやなあ」。竹見公園の藤棚で老人の会話。それでも日中32℃。町内を用事して回る。ガラケイで伊丹空港方面などカシャ。

 桃山台のスーパーで一玉98円のキャベツやイカ、小松菜、食パンなど買う。陸橋から色づき始めた銀杏の実をカシャ。

 お昼はパスタ・ペペロンチーノ。妻、娘宅へ。

 1950年代の「富と自由の国」アメリカで、スミス法による「赤狩り」裁判の法廷に立ち「アメリカ的自由」を守るためにたたかった非共産党員哲学者・ジョン・サマヴィルの「試練の現代文明」(昭和33年6月みすず書房刊)を読み返す。

 久野収・市井三郎訳の日本版。その扉に、
ヴォルテールをして次のように書かせた精神に献ぐ
《貴方のいうことにはひと言も賛成できるところはないが貴方にそれをいう権利があることは死を賭しても私は守るつもりです》

 この言葉を本書で知ったのは10代のときだった。共産党の小池晃書記局長が、「共産党はなくなったらいい政党」などと発言した維新の会代表に発言撤回を求めた際引用されたので愚脳に蘇った。

 たんなる暴言ではすまされない。「共産党要らない」発言は宗教者・文化人を含むあらゆるリベラル、「日本的自由」扼殺への引き金を引くものや。

 「あいまいな」日本の私から「平和と自由を保持する」日本の私へさらにたたかいつづけよう。

陸橋の銀杏仰ぎキャベツ買う 昇龍子


陸橋の銀杏仰ぐ
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