「今昔百鬼拾遺 鬼」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★★★
20211116TUE-20211121SUN
「今昔百鬼拾遺 河童」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★★★
20211121SUN-20211123TUE
「今昔百鬼拾遺 天狗」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★★★
20211123TUE-20211129MON
11月29日に読了した本を今更になって振り返る…。知らない間に百鬼夜行シリーズの最新作が3冊も出ていた。てっきり、違うシリーズだと思っていたなァ。数店の古本屋を巡って、何とか3冊を買い揃えたが、この3冊を集めた「今昔百鬼拾遺 月」という合本もあるそうだ。京極さんは、分厚い本が好きだねェ。5cmもある文庫本なんてャPットに入らないし、手が疲れちゃうよ。俺は、分冊の方が良い。
とにかく、やっとこ百鬼夜行シリーズの最新作を手に入れた。中々、百鬼夜行シリーズの最新作が出ないから、その内、最初の「姑獲鳥の夏」から読み直そうかと思っていたところだった。最新作と言っても、中禅寺秋彦が「憑物落とし」をするメインシリーズではなく、妹の中禅寺敦子が活躍するスピンオフである。なぜか事件に巻き込まれやすい女子高生の呉美由紀と共に怪奇事件を解決するのだ。
最高に面白かったねェ。なんなら、中禅寺秋彦のメインシリーズより面白かったかも。雑学で取っ散らかったメインシリーズよりも、ミステリらしいミステリになっていて、ストーリーが解りやすい。呉美由紀が事件に巻き込まれ、雑誌記者の中禅寺敦子が解決し、ブチ切れた呉美由紀が駄目な大人たちを説教する。この流れが堪らなく面白い。呉美由紀のブチ切れ説教が、このスピンオフの肝である。
うーん、やっぱり、最初の「姑獲鳥の夏」から読み直そう。百鬼夜行シリーズは、面白いけど難解だから、初期の作品の大部分を忘れているんだよなァ。分冊文庫版で買い揃えてあるので、来年、挑戦するつもりだ。つーか、本当は、このスピンオフの最新作が読みたいんだよねェ。中禅寺敦子と呉美由紀の方が、オッサンだらけのメインシリーズより華やかだ。京極さん、こっちをメインにして下さいッ!
講談社「文庫版 今昔百鬼拾遺 月」1760円
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます