NHKラジオの「スポーツの日特集」では、後半は「10代のスポーツ環境における男女格差」が論題となっていました。
12歳〜19歳の「運動を全くしない人」の割合は、男子10.3%・女子22.7%と顕著な差がありました。全国のスポーツ少年団の会員数を見ても、男子7割・女子3割程度で、女子がスポーツに参加する場や選択肢がまだ少ないのではないか、と指摘していました。継続という点でも女子はやめてしまう(or続けられない?)傾向が強いそうです。
私は最近サッカー観戦に興味があるのですが(やる方はほぼ未経験)、女子サッカーに関しても、小学生の時は男子に混ざって活動していたが、中学になると行き場を失なう選手が多いとよく言われています。これは恐らく女子野球でもそうでしょうか。
また番組では、女子は中学の部活動で(体育の授業以外では)初めてスポーツに触れる子も多い、と話されていました。今後としては、幼児期から体を動かす機会を、家庭・地域・学校で連携して増やしていく事が必要ではないか、と訴えていました。
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サッカーで言うと、最近お隣り韓国の代表チームの成績が男女共に芳しくなく、逆に比較的好調な日本と比較して、同国では「部活動などの育成基盤が全くない」為だと盛んに言われているのだそうです。受験戦争が以前の日本と同じかそれ以上の同国では、選抜された一部の有望株以外にはスポーツの機会は少なく、学校から塾に直行という生活スタイルが多いのだそうで、部活動がない学校生活を想像できない私からすると、皆が通える地域クラブもないのであれば、それは恐ろしい環境にすら思えます。
韓国に部活動が(ほぼ)無いとは知りませんでしたが、日本の部活動が彼らにとって今後の育成のロールモデルになっているのです。
学校の先生方の働き方改革は行わなければなりませんが(文科省が下らない書類や研修を大量に押し付けているとは昔から言われてますけど…)、勉強と部活が生徒にとって二重苦になってはいけませんが、10代の内に最低限の運動経験を積ませることは、その後の心身の健康にとって必要且つ重要な事だと強く思います。
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特集の最後には、大人のスポーツ状況についても触れていました。
10/13にスポーツ庁の昨年度調査が発表され、それによると30代後半の体力・運動能力が、男性ではこれまでで最も高くなったのと対照的に、女性では過去2番目と低くなったとの事でした。これについて順天堂大大学院の内藤久士教授(スポーツ健康科学)は「子供の頃から運動を経験しない生活スタイルでその儘大人になった世代ではないか」という恐ろしい分析をしていました。そうするとこの傾向は、今後悪化の一途を辿ることになります。
スマホ&ゲームピコピコで運動に興味無し、というオタク体質に男女差はない気がするのですが、なんだかんだで男には運動機会がまだあるのでしょうか。それとも今後男性にも再び下降曲線が現れるのでしょうか。(その可能性も十分あるように思います)
こりゃママさん世代も、子供と一緒に少林寺拳法を始めなくてはいけませんね!
10代の少年少女や30~40代の女性は運動不足? 2023年度「体力・運動能力調査」公表 3世代の10歳少年で比べると「ボール投げ」能力が低下 |TBS NEWS DIG
https://www.nhk.jp/p/my-asa/rs/J8792PY43V/ :NHK マイあさ!
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