(た)のShorinjiKempo備忘録

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

内押受突

2024年12月19日 | 剛法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。

     ◆     ◆     ◆

内押受突は旧・科目表では3級科目で外押受突に続けて習得した仁王拳の法形(SKの技)です。私が入門した頃に使っていた、旧・科目表より一つ前の科目表には、実は内押受突は載っていませんでした押受系の技法は扱いが流転しておりまして、私の入門時は外押受突のみが1級科目で載っていたものが、旧科目表で外/内共に3級科目になったのです。大昔は内押受突/外押受突共に二段技(!)であった時代もある、と聞き及んでおります。
また押受蹴という法形もありまして、旧・科目表では内/外共に2級技に載っておりましたが、その前では三段科目に(それも非常に奇妙な形で...)載っておりました。しかもこの押受蹴、実は開祖の教範には載っていないまさかの「未認知技」なのです。。(嘘だと思ったら科目表を開けて見てみて下さい。押受蹴の項だけ対応する教範頁が<空欄>ですから!)

     ◆     ◆     ◆

まぁそれはさておき、内押受突は「内受突とまぁほぼ同じ」という事で非常に軽んじられがちな法形です。実際技術的にはそれほど工夫が必要でも無いのですが、理解しておくべき基本事項はあります。当然、内受突(表)との比較区別という形で考えるのが良いでしょう。

まず攻撃は上段振突です。外押受突の基本法形は守者前手の外側から振ってくる振突に対して行ないますが(守者:左前なら攻者の右振突)、内押受突では前手の内側から振ってくる振突です(守者:左前なら攻者の左振突)。
この振突に対して後ろ手で外押受を行なう形も修練すべきだと思いますが、前手で受けるとなると内押受になります。反撃は内受突同様、中段逆突です。
外押受突の項で申し上げた通り、振突は横に薙ぎ払ってくる攻撃なので、屈身して下に逃れないのであれば、受け止めなければなりません。勿論角度処理も行なうのですが、攻者の力強い攻撃を(腕刀で攻者の内手首に打撃を加えるのであれば尚更)まずしっかり受け止めなければなりません。それには肩肘がしっかり入った内押受が必要になります。反撃の中段突には肩腰の返しが必要になりますので、内押受突は必然的に<後の先>になります。
外押受突の項ではまず<後の先>から<対の先>を目指す、というような事を書きましたが、内押受突では<後の先>一択です。ですからその先を目指すとなると、反撃を出させない受けとか、攻者を崩す受け等、より完成した<後の先>を追求する事になります。

外押受でも内押受でも、押受系は必然的に<表>の技でもあります。なのでこの点はなかなかな課題ではあるのです。

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