1月19日の日曜日、上板橋体育館で第2回の「次世代リーダーセミナー」が開催されました。今まで本部主催の「次世代云々」というと若手指導者に向けたものがあったと思うのですが、今回のは小中高拳士が対象で、多くの子ども達が集まりました。
東大拳法部などの大学生が指導側に回り、非常に楽しい講習会になったようです。
そこでは都連の錫杖研究会の発表と、錫杖体験会も行われました。
現在の錫杖研究会は、確か2016年頃にB藤先生やS木先生が中心となって始められたのではないか、と記憶しています。私も設立当初、武専終了後か何かで行なわれていた修練に、2−3回参加させて頂きました。その後、継続参加は出来なくなったのですが、研究会は活動し続け、2023年の世界大会 in東京でも修練の成果を披露されていたと思います。
錫杖は肩腰をよく返さなければならないので、SK徒手の体捌きにとっても非常に良い修練だと言われています。長得物を振り回すので、相対バランスの修練としても良いのではないでしょうか。
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当日は別会場で、考試員講習会も開催されました。
これは考試員(昇級・昇段審査の試験官)を対象に、考試に於ける要点を再確認する為の講習会でした。考試員は資格更新の為に、毎年都道府県単位で開催される考試員・審判員講習会を全員受講しなければならない決まりになっています。しかし毎年の講習会で同じ事を指摘されても、受験者に毎回同様の間違いが見られるという、謂わば試験の「鬼門」もあるようで、そうした細かいところをもう少し突っ込んで確認しよう、という講習会でした。
考試員は自分の所属では指導者である訳で、受験者は毎回入れ替わる訳ですから、何度も指摘される間違いを改善させる為には、指導者が学ぶ必要があります。考試の視点を確認してそれを指導に反映させ、正しい技が出来る受験者を送り出して欲しい、という趣旨でした。私のブログの趣旨にも非常に(というかまさに)マッチする内容でした。
講師のN井先生のお言葉には根本に武的要素(≒護身術・武術・格闘術としての有効性)があり、解り易い内容でした。
ただ、SKの昇級・昇格考試は試合の勝ち負けで合否の判定をしないので、そうすると「覚え」たものを「再現する」という要素が強くなります。この「覚える」という部分で「どれ位武的要素を以て記憶(習得)出来ているか」という事になるのですが、「再現する」の部分にはある程度決まった形(Aならマル、A以外はバツ)が示されてないと評価(判定)が難しくなる、という気はします。。
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