新作「天気の子」も、大雨でますますシンクロしている
物語の中心は、恋なのだろうか??
なぜ彗星と、ひとつの町が滅ぶエピソードが?
映画の数年前、ロシアの大平原に、大きな隕石が落下し
おおぜいの目撃者がいた。
しかし勿論、日本人にはフクシマだろう
住めなくなった町
死、滅びと、生命、出会いの関係
瀧と三葉の出会いは、
物語の軸であり、動力源であり
一回きりだが永遠のものでもあり
神の仕組んだ 狡知である
ひとつの町が消えること
二人が入れ替わって、おとこの心を持つ三葉が町を救おうと奔走すること
それが失敗すること
喪失と
そこからの回復の
物語
フィクションには、
立ち直りの
きっかけのような
機能がある
5年後別人のような三葉とふたたび出会うこと
再生と始まり
異なるものを通した 反復の物語
まったく別の姿をして同じことが反復する
これは非常に複雑な
精神分析的読みになる
一度三葉の町が消えうせることは
現代において故郷や家系、両親が恋に不要になり
まったく自由な男女として再生して出会うこと
とくに女性が、両親の影響下から自立するのは、現代において重要な問題
人物造形が、
ジブリ、細田守よりさらに先鋭に現代化していて
いまの若者にぴったり受け入れられる