Nスペ「混迷の世紀 第13回 世界“債務危機”は止められるか」
『…欧州や中東で戦火が広がる中、世界を別の危機が襲っている。30超の国が直面する「債務危機」だ。海外からの借金が返せないデフォルトに陥ったスリランカでは、外資の開発は次々止まり、国民生活にも暗い影が…。国際社会が一致して対応する局面だが、途上国に巨額の融資を続けてきた中国などは、欧米や日本とは一線を画し独自路線を取る。スリランカの債務再編交渉を主導する日本政府への密着取材から世界が直面する課題に迫る。…』
番組の中心は、神田財務官。
アタマのいい人たちが、世界のために、難しいお仕事をして、苦労してます、みたいな内容なんだけど。
ワタシ程度の人間から見ると。
「ガバナンスの整ってない途上国に、ODAで日本国がカネを貸付け、現地の空港建設など、実際は日本のゼネコンが行う。日本のカネだから、日本国民の税金だ。
(しかも、現地で使いこなせない空港だったりする!)
ところが、中国やインドが貸付を行い始め、欧米などと、考え方が全然違い、デフォルトをどう整理するか、
『相手が何言うか、わからない』…。
中国が、独自に、『自国に優先的に、カネが入るよう口座を作っていた』と、遅ればせにわかった。
みんなで仲良く、お上品にデフォルト対応、なんて、のってくれそうもない。
インドもね。
中国の貸付・一帯一路政策は、何年も前からわかってるのに、どんな条件か、つかみもせず。
日本は、おとなしく、踏み倒されようとしている!
しかも、現地の一般人は、激しいインフレに苦しみ、暮らしもままならない」
という番組だった。
貸したカネは、もちろん、日本のゼネコンの仕事にもなったろうが。想像するに、現地の一部の人たちの、ワイロとか、使い込みに消えたんじゃない?
債権回収は、フツーの中小零細企業でも、つねにやってる。
カネにつまってることを隠す企業が一般的だから、一度でも支払いが遅れたら、丁重に、下手に電話して、
「ご確認を」
お願いしたり。
相手先の、仕入れ担当・支払い担当も、知らないところで書類が止まってたり、会社全体の資金繰り状態はわかってない場合もあるし、わざと彼らに隠されることもある。
自社の倒産を、社員が突然知ることは、ざらだ。
つねに、過去経験のないこと、情報の少ないことも、敏感に察知できるよう、せいぜい努力するほかない。
これが、価値観や風俗習慣のちがう、途上国が相手なら…。
政府は、
「日本のゼネコンに、ある程度、カネがまわればいい」
としか、考えていないのかもしれない。
(もちろん、長期的な、外交でもある…)
でも、それ、税金なんですけど!
欧米型・キリスト教型のお勉強だけ、一生懸命して、「前例通り、仕事する」のでは、今後は通用しないし。
安倍さんが「現場の意見も聞かず、アメリカから武器買っちゃった」みたいに、ODAも変な判断で決まってるんじゃないの???