故宮博物院の北側外から、景山公園をのぞむ。
ガイドの話では。
故宮の中は、もともと、警備上の理由で、樹木が1本もない。
(そういえば、なかった!)
そのかわりにあった庭園が、現在の景山公園である。
中に入った。
入場料がいるが、コースだったので、いくらかは知らない。
明朝最後の皇帝の縊死あととされる場所あり。
牡丹がいっぱい咲いている!
雨に濡れてしおれかけていたし、ほかにも花は咲いているが、なかなか見ない、たくさんの牡丹。
「日本でこれだったら、人だかりよ」
と、一同で言う。
そう。
我々のほか、ほとんど人がいない。
有料だから?
その奥に…。
中国茶を売る館(つまり、売店…)があり、お茶・茶器などを多数販売している。
一室に案内され、お姉さんの、お茶を入れるパフォーマンスを見る。
相当量の日本語をしゃべり、流暢だが、想像するに、このパフォーマンスとお茶販売に関するものに限るのかも。
これまた、毎日のようにやってるだろうに、疲れの気配もないっ。
数種のお茶を淹れながら、説明し、飲ませてくれて、販売。
「3個買ったら、1個おまけシマス」式である。
お湯の温度で絵がかわるカップなんかも売っている。
連れの人たちで、そうしたお茶やカップを土産として買う人、結構多し。
中国土産NGを家族から言い渡されていたワタシは、ナニも買わず。
(そういえば、20年以上前、台湾に行ったとき、小さな茶碗と急須とそれらをおさめる深皿みたいなのを、気に入って買い、苦労して持ち帰ったことがあるが、それきり使っていない。
みんなノリノリな中、興ざめなので、そんなハナシもせず)
ワタシは中国茶に詳しくないのだが、プーアル茶は、時間がたつほど値打ちがでる、というハナシをされたと思う。
ちっちゃく固めて、ひとつひとつ紙でくるまれ、箱にカワイクおさめられていて、一見お茶じゃないみたい。
100℃のお湯で淹れる。
「お湯が100℃であることを確認しなければなりませんネ」
小さな茶色い焼き物の人形(男の子・クレヨンしんちゃん風…)が登場。
お姉さんが、沸かしたお湯をかけると、あそこから、ぴゅーっと水が。
小便小僧だ!
どよめき。
(あ、あれ欲しい…!)
ムラムラと思ったものの、プーアル茶のおまけに、1箱にひとつくれる。
買うわけでもないので、すぐ、諦める。
すると。
連れの中に、プーアル茶を4箱買った方がいて(3箱買って、1箱おまけ)人形も4個もらったから、あげると言っている。
「いいんですか? お茶をお土産にするなら、人形もつけないと『100℃ノお湯デアルコトヲ確認』できないじゃありませんか」
「自分で飲む分だからいいの」
他にも人形が欲しい人がいて、皆でありがたくいただいた。
後日。
万里の長城の上の土産売りのところに、この人形を売っていた!
(デザイン違いもあった)
いくらなのか、不明。
だいたい、万里の長城だけでなく、いろんな観光名所の路上にいっぱい物売りがいて、絵はがきやナニかを手に、
「3コ1000円、3コ1000円!」(←暴利だよ~)
と言いながら、迫ってくる。
うっかり興味を示すと、ずっとついてくるというし、混雑した場所だと、商品に気をとられている間にスリにあうキケンもあるというので、極力チラ見しかしないため、いまいち、わかんない。
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帰国後。
人形にお湯をかけてみた。
うまくいかない!
100℃のお湯ジャナイのかしら…?
あそこに小っちゃな穴があいているが、水をいれる場所はない。
本体にお湯をかけてるうちに浸透するんじゃないかと家族がいうので、しばらく水につけておいて、再度チャレンジしたが、いまだに成功していない。