誠実にお答えいたします。
記憶にある限り、書いたことはございません。
…。
まじ、まったく思い出せない。
書いたことないと思うのだが…。
…何かの文書みたいに、いっぱい出てきたりして。
…。
だいぶ前のある日、といっても、もうオトナになっていたが。
自分の部屋の押入れを片付けていたら、ひょっこりと、小学生か中学生の作文らしいものが出てきた。
原稿用紙にエンピツ書き。
記名はないし、身に覚えがなく、では、弟のだろうと、すぐ思った。
(なんで、こんなものが…。
それにしても、汚い、下手な字ね。あの子、こんな字なのか…)
と、きっっっぱり思った。
ところがっ。
何気なく中身を読むうちに。
それでもなお、書いた記憶はないのだが。
内容からして、これは自分の書いたもののはずだと気づいた!
(やだ、アタシ、こんな汚い、下手な字だったの!?)
ま、今も上手じゃないけども。
でも、とにかく、何よりショックだったのは、何度読み返しても、自分が書いたものとしては、思い出せないことだった!
こんなの書いたことあったな、などと、よみがえるものが、全然ない!
いやなことが何年も忘れられない、と悩むことは多いが。
実は、ひとは、とても多くのことを忘れている。
忘れてしまったことを意識するはずがないだけで…!