厚岸駅弁「かきめし」
どういう訳か「生牡蠣」が食べられません。
大人になってからは、嫌いな食べ物をなくそうと努力し、
たいていのものは食べられるようになりました。
ものすごくクセの強いものでも、それが良いところと思えば楽しめるものです。
そうやって、らっきょうも、みょうがも、セロリも、うなぎも、コンビーフも、マヨネーズも、
クラムチャウダーも克服し、中には逆に好きになったものもありました。
なのに、「生牡蠣」だけは全くうまくいきません。
毎年必ず、生牡蠣に挑戦するのですが、口の中に入れた瞬間、
あのニオイで脂汗が出てきて、顔面蒼白となります。
よって一回も咀嚼することなく、飲み込むことになります。
かれこれ20年間挑戦していますが、「生牡蠣」だけは1つ食べるのが精一杯です。
ところが不思議なことに、「火の通った牡蠣」は大好きでして、
冬になると必ずカキフライを食べることにしております。
ある時、とある洋食屋さんでカキフライ定食を注文しました。
すると「ミディアムレア」状態のカキフライが出てきました。
美味しいのと嫌いなのとが口の中で入りまじり、目が白黒となる状態。
残念ながら、途中でギブアップしてしまいました。
多分、あの小さな牡蠣をミディアムレアで供するのは、
料理をする人の腕が良くないとできないことなのだと思いますが、
私はウェルダンのカキフライが食べたいです。
という訳で、先日、牡蠣の名産地である松島(宮城県)に行きまして、
ものすごく(火の通った)牡蠣が食べたくなったものですから、
仙台駅の「駅弁屋踊」で「かきめし」を買いました。
北海道厚岸(あっけし)の駅弁です。
おおおおお、大きな牡蠣が入ってます!
お漬物がちょこっと入ったかきめしメインのお弁当。
あさりやひじきなど色々な具材のうまみが合わさった汁を吸って炊けたご飯のなんとおいしいこと!
そうよ、これなのよ!
やっぱ、牡蠣はこれがいいのよ!
ペロリと平らげたのでありました。
ところで厚岸町って、どこにあるのでしょう?
厚岸町について
北海道の東部にあり、釧路市と根室市のほぼ中間に位置する町。
町名の由来は、アイヌ語のアッケウシ(atkeusi オヒョウニレの皮をいつもはぐ所)から。
厚岸町は、東北海道では最も早く開けたところで、
松前藩によるアッケシ場所の開設は寛永年間(1624年~1643年)とされ、
文化元年(1804年)には蝦夷三官寺の一つとして国泰寺が建立されるなど、東北海道開拓の玄関として、
また、道東文化発祥の地として長い歴史を誇っており、
天然の良港と牡蠣を代表とする海の幸、屯田兵の入植から開拓された酪農郷と相まって発展してきた。
昭和30年には厚岸道立自然公園の指定を受け、平成5年には厚岸湖・別寒辺牛湿原がラムサール条約に登録されるなど、
豊かな自然環境にも恵まれており、それら豊富な地域資源をいかし、守る、自然と共生するまちでもある。
(ウィキペディア、厚岸町公式HPより)
厚岸町も牡蠣の産地なのですね。
そちらの駅弁が仙台にいながらにして食べられたなんて、うれしいです。
いつか道東にも足を運べたらいいなぁ。
おいしかったです。
ごちそう様でした。
(税込1,080円也。)