OCTAVEBURG 外伝

ピアニスト羽石道代の書きたいことあれこれ。演奏会の予定は本編http://octaveburg.seesaa.net へ

全ての道はローマに通じているから 後半

2017-05-29 | 日記
というわけでローマの休日 グルメ編です。
もうこれは書きながらよだれを抑えるが精一杯です私。色々いらっしゃるとは思いますが我々兄弟姉妹は食の好みも分かり合えるので問題がなくていい。

・vero
・GIGGETTO
・ユダヤのスイーツ
・おうちごはん自慢

ローマ在住の妹・知代の朝ごはんのオススメは
vero
Via XX Settembre 26 Roma
http://www.verofood.com
ローマでも健康ブーム、新鮮で美味しいフレッシュジュースも飲めるお店。ジュースだけではなく知代のオススメはチョコクロワッサン。もちろん焼きたてですのでふわっと!サクッと!甘さもちょうどよく満足の1品です。店内も明るく2階のイートインスペースは結構広くて老若男女が思い思いの朝を過ごしていました。マッチョで優しいハンサムな店員さんもいますよー 



そして私が春に行くローマにハマっているかというと、狙いはカルチョーフィ(アーティチョーク)!これはレストランの入り口にお花のように飾ってありますが、緑から赤っぽい、堅いガクに覆われていてまるでバラのように見える植物、レモンと左上のお花以外がそれです。ああ愛しのカルチョーフィ。

普通はこの堅いガクは処理してしまって中の芯の部分だけ食べますが(加熱して食べますがここはホクホク)、ローマ・ユダヤ風(と言うのかな?)だと丸揚げ!ひまわりの花のようになっていて周りのガクはカリカリ、中はホクホク。アクが強いので甘みもあって最高に美味しい!もっと食べたい!いつも食べたい!(つい力が入ってしまう...)ちなみに隣の白いのはタラのフリット。

これを失礼ながら昼からビールとやるわけです。ああ!
さらにカルチョーフィ愛が高まってしまったのでカルチョーフィのパスタ。これも絶品。

知代はサルティンボッカを。

ゲットー地区にはユダヤ料理のお店が立ち並んでいますのでどこにしようか毎年試して来ましたが、今年は当たり!もうここしか行かない!ってくらい気に入りました。。まず入口でおじさん3人くらいで山積みになっているカルチョーフィを手際よくどんどん処理しているのもいい感じ。ビニール手袋がアクで真っ黒でした。
今回のお店はこちら。
GIGGETTO http://www.giggetto.it

そしてスイーツ。イタリアといえば...という感じではないものをご紹介します。
これも現地ガイドさん・知代の熱い推薦で私も虜になってしまったお菓子ですが、これもゲットーの一角にあるお店、すなわちユダヤのお菓子です。ただお店の名前が分からない。見た感じもおしゃれではなく街角のお菓子屋さん?え、ここ入っていいの?工場?のような店構えです。奥ではおばちゃん達がせっせとケーキやクッキーをたんまり焼いていて店頭に積み上げられています。
1つはマジパンにドライフルーツが入ったずっしりしっとりクッキーみたいなお菓子ですがこれが激ウマ!見た目は黒く焦げ目がついていてとにかくおしゃれとは程遠いのですが、もう、食べたら止まりませんよ。失礼ながら写真なし...どうやらこれはユダヤのお祝い事には欠かせないお菓子のようですよ。
もう1つはリコッタチーズのふわふわケーキ。これも表面はいい色に焦げ目がついているふんわり丸いドーム型のケーキです。それをおばちゃんがガツっと切って、衝撃ですが紙ナプキンに乗せて手渡されます。もうかぶりつくしかありません。一口頬張ればたっぷりのリコッタチーズとベリーのジャムが、卵が美味しいと感じる生地と合間ってもうそれはかぶりつくのも恥ずかしくない!という旨さです。いわゆるヨーロッパの美味しいけど甘いねーみたいなお味ではなく素材の美味しさが胸を張っている感じなのです。それを路上で、という無礼講的な感じもクセになるわけです。

とはいえ、実はお安いものではないのです。でも美味しいからバンバン売れてます。きっとユダヤの人たちの魂のお菓子なのでしょう。

あとはおうちごはんも侮れませんよ。
妹のダンナ様はお料理上手。というよりイタリア料理愛がハンパない。ですので超絶美味しい本場の味をいただいております。
十八番!ローマっ子の誇り、アマトリチャーナ。

ショートパスタでカルボナーラ。

もちろんサラダもお肉もすっごい美味しいんですよ。(いっぷく亭イタリアン やるか...)
チーズもフレッシュは現地ならでは...。モッツァレラ、見よこのお姿。フレッシュです。じわっと汁が出ます。

リコッタチーズに蜂蜜とクルミをかけて。このジャリっとした蜂蜜がいい。

これらの写真は辛い時に見ると支えなります。写真って大事。

(ああ。書いていたらまんまとワインが飲みたくなっちゃったな...)

いかがでしたでしょうか、ローマの休日。完全にグルメ編の方が熱が高くてすみません。
最後に、今回の最後はスペイン広場が最後の場所でした。ここから地下鉄でテルミニに向かいましたので最後の1枚はこちら。と言ってもこれはスペイン広場、ではなくトリニタ・ディ・モンティ教会。中も豪華でした。


またそのうち 欲しいもの編を書く予定です。
待っててね、ローマ!

全ての道はローマに通じているから 前半

2017-05-29 | 日記
羽石4兄弟の一番下、妹・知代(ともよ・現代美術家 とご紹介します)がローマ在住のため、一族の代表の特派員として(?)なるべく毎年ローマを訪れたいと思っています。必要な物もあるだろう、親も届けたいものもあるだろう...と共に私も欲しいものもあるのだ!というモノの目的もありますし、知代がいてくれることで何度も訪れる機会があったこと、そして彼女の暮らしのそばにいさせてもらうことでローマを親しく感じているため、その空気を吸いに...いや、正直に言おう、空気だけでは満たされまい。イタリアの素晴らしい食も目的の1つです。
もちろん空気を吸いに、はあながち嘘ではなく、教科書で学んだ古代の遺跡を近くに見て、教会をはじめとする素晴らしい建造物、その中の美術品に囲まれるだけで、人類の文化と歴史に対する感動とさらなる好奇心、そしてその刺激が自分という人間を見つめ直させてくれるいい空気なのです。
今までブログでローマの旅行のことをご紹介したことはないのですが、知代が書いてねーと言って写真をたくさん撮ってくれたのでちょっと書いてみようと思います。
つまりはローマの休日。前半は観光編です。

・Chiesa di Santa Maria della Vittoria
・Quattro Fontane
・Palazzo del Quirinale
・Scuderie del Quirinale
・Museo Nazionale Romano
・Pantheon
・Monumento a Vittorio Emanuele Ⅱ
では順番に。

中心地を徒歩でブラブラ。3月頭の旅行でしたがローマはこうでなくっちゃという快晴!そして強風!春って仕方ないのねー
Chiesa di Santa Maria della Vittoria サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会
聖テレジアの法悦 という最高級に美しいベルニーニの彫刻があることで有名。これはどこにも持っていくことはできませんよねえ...神々しくも官能的な名作にため息。教会に入ると冷んやりとしてスッと気持ちが落ち着きますね。


一歩出ればそこはローマの街の喧騒。知代曰く車の運転は勇気だそうです。笑
そんな一角にも名作 Quattro Fontane 4つの噴水が。小さな交差点の4つ角にあります。車に気をつけながら撮影。そのうちの1つに狼がいました。ローマのシンボルですものね。(なんか後ろに赤いのは...ゴミ?ダメですよ!)


クイリナーレ宮殿に行くまでの建物。空とのコラボレーションが最高。どこを撮っても絵になる。


実はこの日はイタリアの女性の日。この日はミモザを飾ったり送ったりするのが習わしのようで街中がミモザであふれていました。クイリナーレ宮殿の前のチェーンもこの通り。しかも入口の守衛(?)さんも女性。


そして女性の日ということで国立の美術館は女性は無料。ですので、2つハシゴいたしました。
1つ目はクイリナーレ宮殿の目の前の Scuderie del Quirinale https://www.scuderiequirinale.it
実は順路をたどって最後にたどり着く階段の窓からローマが見渡せちゃう!という素敵な建物です。写真、分かりますかね...サンタンジェロ城もこうなっていましたが入口は馬が直接入っていける段の狭い螺旋状の階段。美しくて中世マニアの心くすぐる空間です。中は数え切れないほどの彫刻と宗教画。カラヴァッジョも見られます。


2つ目はMuseo Nazionale Romano ローマ国立博物館。
http://archeoroma.beniculturali.it/node/481
これは現地ガイドさん・知代が熱くオススメしてくれた美術館。入ってすぐ彫刻の嵐。ローマに来て彫刻の魅力は知りました。触ったら(触れないけど)大理石の冷たさや固さにびっくりすることでしょう、あまりの肌の滑らかさ、まるで生きているかのような身体のラインと動きにうっとりします。教科書の円盤を投げる人(レプリカ)もいらっしゃいます。
しかし知代のオススメはこれではないと。2階に上がると大量のモザイクの床、壁画。これらは全て紀元前のものよ!と熱い解説を受けさらに衝撃を受けました。幾何学模様のパターンから、軽いタッチのデフォルメされたのもの、まるで印象派のようなものまで色使いもデザインも多岐に渡りすぎて、これが同じ国、同じ地域から発掘されたとは...!
そしてリヴィア荘の壁画。こんな絵をお部屋の壁に書いてお庭にいるような爽やかさを楽しんでいたのか...2000年以上前に...!と思うと、ローマ人の生活の豊かさ、文化の高さに驚きます。我々は一体何をしているのか、して来たのか...考えさせられます。爽やかな風と鳥の鳴き声が聞こえて来ちゃってる風の私。

まるで知代の自分の作品のようなモダンなデザインのモザイク画。


そこに行くまでにも Pantheon パンテオン (いつ見てもすごい!)

私の中の目印 Monumento a Vittorio Emanuele Ⅱ ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂 (カモメがいっぱい)

も立ち寄っております。

後半はお待たせ!グルメ編です。