あらあら。
とある髪型が怖い印象があるから、事件に巻き込まれるから禁止、ですって?
私がこういう話を聞いて一番最初に関連づけて思い出されるのは「人は見た目が9割」という話。...100%じゃないかしら、と心が呟く、いや、叫ぶ。この件については体験談を交えたら3日くらい本気の議論を交わせるので深くは触れませんが、髪型だけじゃないだろう、印象というものは。偉い人よ、教えてくれたまえ、大人はいまだにそうやって人を見て判断しているのかな。
そんな私のまずい話ほどではないが、弱さがウリのすず様でさえ、「柴犬」な上に「黒い」ので、ちょっと敬遠されているのかなと思う時もあります。柴犬は主人に忠犬なだけに他人にガウガウしてしまう傾向にある、とか、黒い子は特に気が強い(黒ってイメージね)とか。でもすず様はまだ何もしていないのに「...おとなしいですね」と見抜かれることの方が多いけれど。
すず様のお食事は決まっています。ドライフード。すず様は最初来たときは特に、今までの暮らしの中で犬のご飯以外食べたことがなかったようで、私たちが食べているものには全く興味がありませんでした。犬の中にはグルメさんもいて、猫様のようにコロコロ好みを変える子もいるようだが、すず様は全然。我々が真剣に選んだ柴犬専用のドライフードをお出しすれば常に完食。ただ、辛い人生があった(と思われる)すず様には色々な経験をさせてあげたい気持ちがあるので、機会があったときに犬のフレンチ(まるでフルコース!)を試してみました。それはとても丁寧に考えられて作られた美しいお食事だったのですが、初めてのドライフード以外の食事ってどうかな...と見守る中、長い時間をかけつつ完食した時はこちらも大変嬉しい気持ちになったと同時に、...美味しいものはわかるのね....という素直な驚きとプレッシャーを感じたわけです。(私がブロッコリーを茹でてご飯に混ぜてあげたとき、すっごい嫌そうにかつ器用に口から出していた思い出があったので。)
でもわがままはおっしゃらないし、やはりいつもの食事は調子が良さそうなので基本は変えていませんが時々変化をつけるために、犬にあげてもいい食材をほんの1口だけ味見の機会を設けています。
今までの人気の食材・圧倒的1位は いちご (とちおとめですっごい甘い美味しいやつ、しかも先っぽのところ)。あとはもちろんお肉・お魚 (ささみは特に。馬肉、マグロ、くじらも経験済み。どれもほんのちょっとですけどね)は好きなご様子。
体にいい食材(かつオシャレ)という動きはペット業界も同じなので、素敵な売り場にいくと、ちょっとヒトも食べてみたくなるようなものもたくさん置いてあって目移りします。見た目も可愛いいパッケージのフリーズドライのご飯。食材もあれこれ入っているようで、美味しかったようです。うーん、...犬もいいもの、食べてるな!
ただ私がうすーく感じているのは、同じものをあげても
「殿がくれるものはとっても美味しい、カサカサ(私の呼び名。私は侍従なので)がくれるものは普通」
というすず様のいじらしい乙女心。(殿が大好き過ぎる。)
そうよね、食べるときに一番大事なことは好きな人と「美味しいね」という気持ちを分け合ったり、与えて(って人には使わないけど、選んで)くれたことに感謝する気持ちとかね。一緒に食べると美味しいね!は犬だって思っているようです。
誰と、どこで、何を。一緒に食事をする人の顔を思い浮かべながら作ったり、お店を探したりするのは、その時から楽しい、美味しい。さて、今日も明日も何を作りましょうか。
(1人でこっそり食べるチーズとワインも、美味しいし、適当に作った1人ご飯がすっごく美味しいこと、あるけどね。内緒ってやつです。)
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