第56回『宝塚記念』が今日行われます。ゴールドシップの三連覇なるかが最大の焦点ですが、過去2年と比較してもメンバー的には組み易く、皆さんもそう思われているようで前日オッズは1.9倍と一本被りです。阪神競馬場の戦績は7戦6勝2着1回と準パーフェクト。苦手な瞬発力勝負になりそうもない時計のかかる馬場もあいそうですし、調教も悪くありません。
他の馬の調教ですが人気馬ではラキシス、他ではショウナンパンドラ、レッドデイヴィス、ディアデラマドレが良く見えました。他はちょっと…。
展開を見てみましょう。まず逃げ馬がいません。ネオブラックダイヤかカレンミロティックあたりが行くと思われますが、勝負師武豊騎手が枠を利してトーセンスターダムを逃走させないとも限りません。どの馬がハナを切るにしてもゴールドシップお得意の3~4角中間からの捲りをされると先行勢は厳しくなります。これをさせないためには2200mを1000mのレースにしてしまう、クシロキングが勝った『天皇賞』(古い)ようなレースが求められます。昨年も1000m通過は1.02.5と遅いのですが、これよりもさらに緩いペースで逃げてゴールドシップが来る前に一気にペースを上げ、4コーナーでリードを保てていれば可能性がないわけではありません。但し、横山典騎手なので緩いペースならば向正面から仕掛けてくることも考えられ、そうなれば万事休すです。ラキシス、ヌーヴァレコルトなど人気となっている牝馬はゴールドシップのロングスパートに付き合わないことが勝利へのカギとなりそうです。できれば先団に位置し、外から捲ってきても我慢して、直線に入ってから瞬発力にかけるしかないのではないでしょうか。2頭の4歳牡馬G1馬ワンアンドオンリーとトーホウジャッカルはゴールドシップと同型のロングスパートタイプ。調教がいまいちなのはいつもなのであまり気にしなくても良いのかもしれませんが、海外帰りと蹄とはいえ故障休み明け。能力が未知数のトーホウジャッカルは魅力的ですが初めての休み明けというのも気になります。ステップレース『鳴尾記念』を勝ったラブリーデイは今年負けた2戦は2戦ともゴールドシップの捲りにやられたもので今回その天敵が出てきます。2戦ともゴールドシップに合わせて仕掛けているので、自分のレースに徹したほうがチャンスはありそうです。後方から行くと思われるショウナンパンドラやデニムアンドルビー、それにディアデラマドレも自分の競馬に徹して展開の助けを借りるしかないでしょう。下手にロングスパートに付き合えばつぶれるだけです。今上げなかった4頭は実力的に苦しいと思います。
いずれにしてもゴールドシップが中心となるこのレース。発走は15:40です。