”腰”という字は、「にくづき」に要(かなめ)と書きます。
要とは物事の最も大事な部分を示しています。
この漢字からもおわかりのように、腰は二足歩行をする人間が体を支える上で、また生活する上でも非常に重要な役割を果たしています。
腰の骨が体重の60%を支えていると言われています。それくらい、腰は人体の核であり、軸なのです。
その軸が悪くなれば、体全部のバランスが崩れていきます。
そんな大事な場所なのですが、不妊治療をされている方の中には、腰痛をお持ちの方がとても多いのです。
中には、痛みやだるさを感じていない方も・・・。悪くなりすぎて腰の感覚が半ばマヒしてしまい、痛みすら感じられなくなっているケースも多いです。
では、「腰が悪い」とはどういうことなのでしょうか・・・?
背骨は30個ほどの小さな骨が首からお尻までつながっています。
その中でも腰の部分には5つの骨が並びます。
1番下にある第5腰椎は、さらにその下にある仙骨とつながっており「腰仙関節」と呼ばれます。
仙骨と左右の腸骨を結ぶのが「仙腸関節」です。
同じような名前でややこしいですが、腰の状態が悪い方は、腰の骨が支えるこの2つの関節と、その周辺の筋肉が癒着しており、柔軟性がなくなっています。
そこに鍼を入れると白血球が増え、血液系に大きな影響を与えることは学術的にも示されています。
血流がよくなると、新陳代謝を促し、癒着していたりガチガチに凝り固まった筋肉がだんだんとゆるんできます。
その影響を受け、子宮や卵巣の血液循環が良くなると、月経や排卵が安定したり、子宮内膜がフカフカになっていきます。
次に、東洋医学からみた”腰”です。
腰には生殖器系のツボの「親分」といっても過言ではないくらい大事な「命門(めいもん)・腎兪(じんゆ)」というツボがあります。
また、仙骨には「次髎(じりょう)」というツボがあります。
ちょうど、子宮の裏側に当たり、子宮の血流をよくする特攻穴と言われています。
子宮筋腫、月経異常などの婦人科疾患には欠かせないツボです。
また、背中には経絡(けいらく)、いわゆるツボとツボを結ぶ線路が走っています。
その経絡は目から始まり、頭の後ろ、背中、足の後ろを通って足の小指につながっています。
ですので、パソコンで目を酷使されている方、足のむくみのひどい方は必ずと言っていいほど、腰の状態は良くありません。
足が冷えている方は、腰も必ず冷えています!!
それほど重要な腰ですので、これから暑くなる時期ですが、冷たい食べものは出来るだけ避けるようにしてください。どこでも、冷房が効いていますので、薄い腹巻や靴下を着用することをお勧め致します。
鍼灸治療では、妊娠しやすくなる体作りをお手伝いいたしますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください!
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