前回の問題、四角形の中点をむすんだ図形は
中点連結の定理 という むつかしそうな名前の定理を使うと解ける!
ということになっています。
ところが、このむつかしい定理は中学3年の中頃に出てきますので
現在ほとんどの中学生は、習っていないから解けないのか?と言いますと
そんなことはありませんでした。
小学生の方に、説明しましたら、見事に解けたのです。
その基本になったのが 次の図
△ABCの各辺の中点をDEFとしますと、ここにあらわれる4つの三角形は
どれも同じ物になります。と言うことは、
△ADE は、△ABC の 4分の1の面積になります。
(その人が持っている知識によっては、もう少し詳しい説明をしますが)
前回の問題を解くときに必要な知識は、これで充分!
さて、前回の問題
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四角形ABCDの 各辺の中点を
P Q R S と した場合、
△AQPと △QBR の面積の合計が X 平方cm
△DPSと △SRC の面積の合計が Y 平方cm であった。
四角形ABCD の 面積は いくらか?
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これに補助線を引きますと
これを面積で考えますと
△AQP×4=△ABD=△ODA+△OAB------------ア
△QBR×4=△ABC=△OAB+△OBC------------イ
△DPS×4=△DAC=△ODA+△OCD------------ウ
△SRC×4=△CDB=△OCD+△OBC------------エ
△APQ+△QBR= X 、
△DPS+△SRC= Y ですから
ア と イ と ウ と エ を 足しますと、
4X + 4Y =2(△ODA+△OAB+△OBC+△OCD)=2×□ABCD
要するに、四角形ABCDが2つ分になります。
これより
四角形ABCDの面積は、2( X + Y )平方cm です。
この問題のように、特に四角形の条件が決められていない場合
一番分かりやすい四角形「正方形」で考えると、
分かりやすいですね~
では、正方形でない四角形の場合でも答えは同じなのか?
という疑問が出るかもしれませんが、
同じだから四角形の条件が付けられていないワケです。
これを、バラしてしまうと問題作成者には怒られるかもしれませんが
これも また 数学です。