本日、漸く『南京の真実』を観た。
TAMAGAWABOATさんが酷評してたやつ。
率直な感想を言うと、やや物足りない。・・・いや、焦点がボケてしまっている。
ワシは、映画で紹介される出来事は、全て(知識として)知っていたので
目新しいモノは何一つ無かった。(強いて言えば、処刑台の構造ぐらいなもんだ。)
取り上げるべきは
『南京の真実』でしょう???
あれじゃぁ、『7人の死刑囚』ですよ。
『プライド-運命の瞬間(とき)』の終わりにくっつけて放映すれば良い。
半分以上が「7人の処刑」の話・・・。
では、映画の中で『南京の真実』をどう表現してるのか!?と言えば、
「南京 」戦線後方記録映画の一部を見せてキャプションを加えて説明しているだけ。
だったら、この↑DVDをアマゾンで買って見てもらえばそれで済む話だ。
ワシが望んでいたのは、「たった1本観ただけで南京戦の全てが判る」映画だ。
盧溝橋に始まり、上海に飛び火して、蒋介石の国民党軍と如何に戦い、
どの様に南京城が陥落したのか!?
そして、その周りでどの様な事件が起こり、安全区では何が起きたのか!
日本兵を悪く言う
“彼ら”が見たものはナンだったのか?
彼らの“証言”はどう捉えればよいのか?
南京戦に参加した兵隊さんたちが如何に戦ったのかを、解かり易く描いて欲しかった。
死刑囚を扱うのならば、
松井石根だけで充分だ。
松井石根の死刑判決は「南京暴虐事件」ただ一つに因るのみであった。
東京裁判と南京大虐殺。
南京戦の真実―松井石根将軍の無念
この本の内容をもっと取り入れて、松井大将がシナに対してどんな思いで接していたのかを、
映画の中でキッチリと描いて欲しかった。
3部作だと???もう既に2億円を使ってしまっただと????
何でそんな事をせにゃならんのだ???
3億円で一本作れば良かろうに???
実写版が難しかったらアニメでも良かろうに???
ワシはこの水島監督の映画を観て、些か虚しい気分になってしまった。
一緒にこの映画を、同じ会場で観た年配の方達は結構感動しておられた様だったが・・・。
知識の無い一般人がこの映画を観たとしても、「南京の真実」は解かるまい!
東京大空襲や原爆被害者の悲惨な死体、
そして7人の処刑のシーンが情緒的に脳裏に焼きついて終わりだ。
「戦争は悲惨、もう戦争はこりごり」・・・ってな具合に。
2部3部・・・・ワシは期待はせぬが、
水島監督には取り合えず頑張っていただきたい。
と、言っておこう。
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あの「7人の処刑」の場面を見ていて、
当時、本当に苦しい思いをしたのは「7人の死刑囚」では無く、
外でもない、彼らを見送った
花山信勝教誨師その人だったんだなぁ・・・って思った次第である。
青春スターが、その嫁さんが、ボインのお姉ちゃんが、ザ・ガードマンが、フォークシンガーが、
・・・・・あの頃は皆若かったのに、
今じゃ~、じいさん、ばあさんの役をやるようになったのか??
と感慨無量。
寺田農は「広田」じゃ無いでしょう???麻生太郎でしょう???
藤巻東條が阿南大将に見えたし、
久保明木村平太郎が、大川周明に見え、眼鏡を外すと平沢貞道に見えたのはワシだけ????
ど~~でもいいですよ~~~???
・・・
たった7人の処刑シーンを見ていて涙してたおばちゃん!
BC級裁判では、約
1000人も処刑されたんですよ!!!しかもデタラメな裁判で!
(NHKでBC級戦犯の処刑シーンまでをイギリスが撮っていたけれど、
それを見た時の方が、ワシは胸苦しさを覚えた。
映画の最後に
『愛国の花♪』が流れた時に
会場の前の方で、おじいさん達が一緒に歌ったんだよね。
それを聞いて感動したワシ。
作曲は「大阪タイガースの歌」、「栄冠は君に輝く」の古関裕而さん。
そして最後の最後に現れた文字が
草莽崛起
前のおじいさん達・・・「そう・・・?何て読むねん??」。。。っちゅう~てました。
そやなぁ、読み仮名を打ったらんと難しいわな。
「そうもうくっき」ってな。
「南京の真実」完成と「七人の死刑囚」の感想 (ま、色んな感想がある。)
パンフレット1000円買ったがな!(高いけど、しゃぁ~ない)
寄付金もちょっとやけどやったがな。
ちょっぴりファンキーな若者が観に来てたのんで、ワシは嬉しかったがな!いやほんま。
映画『南京の真実』、宜しく!