神様、仏様、稲尾様

鉄腕稲尾氏死去「神様、仏様…」西鉄黄金時代を支え(夕刊フジ) - goo ニュース

稲尾さんといえば巨人との伝説の日本シリーズの4連勝。
少年時代の私はそんな凄い記録にもピンと来ないで「他にピッチャー、おらんだったの?」「レベル低かったんじゃないの?」と父親に聞いたことがあります。
ダート1300メートルをレコード勝ちしたタケシバオーが芝3200メートルの天皇賞を勝つ信じられない時代のこと。
時代を無視しての仮定の話などナンセンスなのですが、松坂が今の実力で当事にタイムスリップしたら500勝以上していた、とか、イチローなら打率5割以上、とか信じていました。
ただ今と違って伝説や神話が生まれやすい時代のこと、それだけなのかなと失礼極まっていました。

記録を調べて驚きの連続。
1958年　巨人との日本シリーズ

稲尾　4勝2敗って…
日本シリーズで4勝2敗。。。。。。ハア!!（**）
実に7試合中6試合に登板（うち5試合に先発、4試合完投）し、第3戦以降は5連投、更に第5戦ではシリーズ史上初となるサヨナラホームランを自らのバットで放つという、文字通り「獅子奮迅」の活躍。
凄いことなんですね。
1958年のシーズンの成績を調べても驚きの連続。
試合数の半分以上の72試合に投げて33勝19完投。
抑え投手の藤川より登板回数が多いなんて。
当時はセーブはありませんでした。セーブは1974年からだそうです。
時代を超越して凄いことなんですね。

私はホークス戦解説の稲尾さんしか知りません。
ホークスのことを熱く語っておられたことが思い出されます。
当時の流行語大賞、今も語り継がれる、「神様、仏様、稲尾様」
いつかこういう日が、仏様に。
ご冥福をお祈りします。