昨年末に魚をおろすの漢字に関して投稿しましたが。
あれから毎日数時間をかけて正しい漢字を調べていました。
魚をおろすという漢字は、下ろすが正しいのか、それとも卸すが正しいのか。
なぜ現在も二つの漢字が使われているのか。
漢字によって意味の違いがあるのか。
いやぁ~ 時間がかかりました。
何しろ、これを明記している文献がほとんど無い。
たまにネットに出ている情報では、自分はこう思うと言うものだけ。
魚をおろす商売の方々、魚屋さん、お寿司屋さん、和食料理人の板前さん。
大学の言語学者、料理の専門学校、ありとあらゆる知識人に問い合わせを行いましたが、誰も回答を持っていませんでした。
けれども、これだけ多くの方々にお伺いすると、少しずつですが情報が集まります。
頂いた情報を読み解き、他の情報と比較する事によって解って来た事があります。
結論から言うと、下ろすも卸すも同じ意味で特に両者を分ける事由はありません。
どちらかの漢字が魚をおろす場所や人や職業で分けられる事も無いようです。
では、なぜふたつの漢字が存在するかと言うと。
元々は魚を調理する時に、魚を切ると言っていたのが始まり。
これは何となく解りますね。
けれども、魚をのんびり切っていては身が崩れるし、切り身そのものが美味しくなくなるので、切るなら一気に切れと言う事で。
魚は切り下ろすと言う表現(教え?)に変わったそうな。
ここからは諸説あるのですが、江戸時代に切ると言う表現が忌み嫌われた事による。
それと単純に言葉が短縮された事による。
どちらにしても切り下ろすから、下ろすと言う表現に変わったそうです。
だからおろすと言う漢字が下ろすと書かれたんですね。
そしてここからは、単に料理人達のゲン担ぎによる変化を遂げて行きます。
スルメをアタリメと言ったり、胡麻をする事を当たると言い換えたように、使う用語のゲン担ぎから下ろすが下げるに繋がるので、敢えて漢字を卸すと書くようになったと言うのが最も有力な情報です。
ここまでは調べる事が出来ました。
後は裏付け調査と漢字の変遷の時期が判れば完璧ですね。
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