未利用魚を使った「おいしい、やすい、べんり」な定期便サービス「Fishlle!」というサービスを教えてもらい、試食会という名の飲み会に参加した話。
「Fishlle!」は、福岡のベンナーズという会社が提供しているサービス。
九州で獲れた天然魚を獲れたその日に調理して瞬間凍結。いつでも簡単に魚料理を楽しめるのがウリ。
しかも、市場で値が付かない「未利用魚」を使っているので漁業者の所得向上やフードロスの削減を期待できるという
三方よしを掲げています。
この日いただいたのは全部で5種類。
アイゴのハーブオイルマリネ。
アイゴはバリなどとも呼ばれ、ヒレの毒と海藻を食べる習性からくる磯臭さで嫌われている魚である。
また、身が薄く腹骨周りはほとんど身が取れないので加工するにも歩留まり(効率)が悪い。
近年は海で磯焼けが進んでいますが、その原因として挙げられることも多い立派な嫌われ者です。
この料理はまず磯臭さが全然ない。
それでいて、強い味付けでごまかしたような感じでもなく、美味しく食べれるように工夫されています。
ヒラマサのカルパッチョ。
ヒラマサって未利用魚?という感じはしますが、おそらくサイズが小さかったり傷がついたりして非常に単価が安い個体なんじゃないかと想像します。
これは割と無難な味付けで「万能」選手タイプですね。
ハマチの西京味噌づけ。
グリルで焼けば普通の西京漬けとして美味しく食べられると思いますが、湯煎でも食べれるとのことだったので敢えて挑戦してみました。若干煮魚よりになってしまいましたが、これはこれでしっとりして美味しい。
サワラの万能づけ。
こちらもそのままでもOKだけど照り焼きや炒めものにも使えるという提案に基づいて焼くことに。
写真ではボロボロになってますが製品段階では皮の模様も美しいまま残ってました。
〆はカンパチの万能づけを使った漬け丼。
期待を裏切りません。
通常価格では10パックで5,280円ということなので魚を買って捌く手間まで考えるとそんなに高くはない。
そして化学調味料や保存料等が使われていないことも嬉しいですね。
味付けは全体的に濃くなく、個人的にはちょうどいい。
海士の新鮮な魚を使っていろんな商品が作れるなーという点で大変参考になりました。
ひとつだけ気になったのは魚のカットが全体的に分厚いこと。
九州は刺身とかも分厚い傾向にあるという認識があるので、そのせいなのかなーと思ったり、
冷凍保存することもあって薄いと味が入り過ぎちゃうのでその対策なのかなーと思ったり。
生食の場合は自分の好みで薄くカットするとよりいいかなーと思いました。
現在注文が殺到して一時的に受付を中止しているようですが、再開したら一度お試しあれ!
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