隠岐國学習センターで行われた合同夢ゼミに参加して気がついたことのまとめ。最初に断っておくと、夢ゼミ全体についての考察ではなく、自分の内面的な気づきについての話です。長文です。
夢ゼミとは?
そもそも「夢ゼミ」とは「なりたい自分になる為の時間」であると私は受け止めています。
高校生が自分の将来に大きく関わる卒業後の進路をどう選ぶのかって切実な問題。それを3年間の間に決めなければいけないときに(本当はそんなことないと思うけど)、人とつながりながら自分と向き合う時間なのかなと。
具体的には、誰かの人生の話を聞いて何かを感じ、自分はどうしたいのかを考えたる時間だったり。いろいろな形の時間があるのだろうけど。
松江北高×島前高 合同夢ゼミ
今回は、島根県一番の進学校である松江北高校の1年生40名が海士町に学びに来るということで地元の隠岐島前高校の約15名とともに開催された合同夢ゼミがあって、そこにゲストとして呼んでいただきました。
大学受験の経験とその後のキャリアについて、のひとつの事例として。
なんでキャリア教育?
畑違いの自分が参加した理由は、キャリア教育に興味を持ち始めたから。
海士町に来てからそれまでは想像もし得なかったレベルで多様な生き方に触れるようになり、自分自身の人生を考える機会もたくさんもらっている。
また、島根大学のキャリア教育の授業に出させていただいたり、先日のしまねマイプロタウンでいろんな人と触れ合ったりしていくうちに気がついたのは、将来のことを考えなきゃいけないという意味では大人もこどもと一緒なんだから一緒にやればいいのに、ということ。
将来をどうするか、というのはどう生きるかと一緒だから。
そのなかで、自分が誰かの役に立てるならどんどん使ってほしいし、きっとそこから自分も何かを得ることができるんだろうと思ってます。
自分がもらったギフト
そんな思いを持ちながら話をさせてもらった夢ゼミのあと、一人の若者が「さっき言ってたことで聞きたいんですけどー」、と話しかけてきてくれた。
将来の選択肢を選ぶときに大事なことはなんだと思いますか、と司会者に聞かれて私が言った「直感を信じること」って、どうしたらできるようになりますか?という質問だった。
話を聞いていくと、自分の持っているやりたいこととその理由をうまく相手に説明できないことに悩んでいるようだった。
進路でも就活でも「なんでやりたいの?」はずっと問われ続ける。
それを聞いたとき、自分の中にある情熱(ヤリタイキモチ)の形は複雑で「コトバ」にした情熱はその全部を表現できないことをまず認識すること、そしてうまく相手に伝わらないからと言って自分の中にある情熱が価値のないものなわけではないことを伝えたくなった。
そして、それって自分自身が聞きたかった言葉だった、と後になって気がついた。
会社を辞めて島に行くことを決めたとき、島暮らしを休んでフランスに行くことを決めたとき、そしてこれから。
いつも大事にしたいのは自分の中にある情熱。
心のずーっと奥の方にある情熱なんだ。
そのうえで、それをどうやったらうまく情熱のカタチを伝えて共感を得ることができるかがその夢の実現可能性に大きく関係することもあわせて伝えた。
これもまた自分自身に飛んでくる矢。
人との出会いから得るものは大きいと改めて感じた夜でした。
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