先日、定置網に推定250㎏はあろうかというシロカジキが入りました。
上の写真は飯古定置の方に提供いただいたものです。
網を寄せ、銛で突き、弱らせてからなんとかクレーンで吊り上げたのだそうです。
あまりの大きさに、輸送手段がなく市場への出荷は断念。
半分に切っても1トンタンクからはみ出していたらしい。
こんな奇跡のような魚をありがたいことに分けていただきました。
「今から持っていきまーす」の電話とともに、手元に来た切身は20キロ・・・
お刺身でいただけば、上品な脂はくどくなく、しっかりと旨味があり透き通る身は美しい。
最高の魚です。
贅沢にもステーキにして食べました。
焼き過ぎると身が硬く締まるという情報を参考に、ギリギリの火加減で美味しく焼けました。
お刺身の美味しそうなところは日にちが経ってから炙りでもいただきました。
最高でした。
上は幽庵焼き、下は味噌漬けです。
油が滴ってます。
最高でした。
こんな最高な魚、できるだけ多くの人に食べて欲しいと思いました。
さっそく学校給食の栄養士さんに相談したところ、直前のタイミングにもかかわらず
11月の献立に入れ込んでいただくことができました。
小学生、中学生、教職員の方々を始め約230名には届けることができそうです。
さらに魚好きの方々にはブロックにしてお届け。
あっという間に買い手がついてすべて巣立っていきました。
もし、またこの魚が獲れたらどうするか。
おそらく次も突然のことなので出荷は難しいでしょう。
250㎏の魚体で、歩留まりが50%だとして、正味125㎏。
島民2,200人が60gずつ食べたら132㎏。
うん、丁度いい。
1匹の魚をみんなで食べて骨だけにするなんて最高じゃないか。
あとは覚悟だけだな。
あっ、でも道具がないな。
大好きな「堺孝行」のマグロ包丁は9万円か。
儲けがないな。
覚悟だけだな。
さばくのも豪快で、魚のイメージを越しています。
島の人たちの口に行き渡るなんて、なんと素敵な話かと
感銘を受けています。
その記憶が今回の行動につながったのかもしれません。
いい機会をいただき、自分の枠を超える経験ができました。ありがたいことです。