海士に移住したばかりのころ、魚料理なんてしたことなくていつもこの本に頼っていた。
『釣魚料理図鑑ーわが家でさばこう!うまい魚101』(エンターブレイン刊)
この本は、前の会社の先輩がくれた餞別で、
魚と向き合う毎日にはとにかく役に立った。
とにかく奥が深い魚の世界に誘ってくれた著者の西潟正人さんは、
いつしか私の憧れの人になったのである。
そんな西潟さんの店が品川にあり、前から気になっていたものの
なかなか訪問する機会に恵まれなかったのだが、ついにその時が来た。
刺身盛り合わせはオキザヨリ、キツネダイ、サワラ、アオリイカ。
キツネダイは皮目が美しい。
これはアコヤ貝の貝柱。
真珠をつくるあの貝です。
焼き物はどちらも旬の魚。マアジ。
こちらはイサキ。
塩焼きって、単純だけど美味しく焼くの難しいけど流石のパリッとした焼き具合でした。
これはウッカリカサゴの煮付け。
もう、これ以上ないってくらいの美味しい煮付け。
凄いなぁとニコニコしながら食べちゃう。
こちらはマグロのモツ煮込。
これは単品でお願いしたアカグツ。
アンコウの仲間だそうで、すっごく美味しいけどあまり食用で流通しないみたい。
調理法を知らないと尻込みする見た目だけど、一度食べてしまえば
絶対に捨てられない魚だと思う。
マツカサウオも食べるのは初めてでした。
特徴ある魚をその魅力が伝わるように調理して、食べ方も添えて出してくれる。
ここは魚天国です。
〆の漬け丼!
そして、銀いりこの汁!
いやー、満足でした!!
このお店は静岡県網代の定置網会社が経営しています。
この定置網は獲った魚の販売に力を入れていて、この「あじろ定置」の他にも
築地の場外に鮮魚店を出すなど非常に進んだ取り組みをしているところとして有名。
やっぱり定置網の魅力の一つは季節によって変わる豊富な魚種が獲れること。
それから、活きた状態で水揚げが出来るため処理次第ではきちんと美味しい魚を届けられること。
こんな素敵なおじさんが料理してくれるならその魅力は数十倍にもなります。
大変勉強になったし、なにより美味しかった。ごちそうさまでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます